妊娠を望んでいる女性にとって、少しでも妊娠の確率を上げたいと思うもの。
卵子や精子の働きを知ることで、妊娠しやすい頻度やタイミングを掴みやすくすることができます。
セックスをする回数やタイミングなど、より効果的な方法を取り入れていきましょう。
妊娠の確率を高めるためには、セックスの回数も大切です。
女性の体は、生理周期によって常に変化しており、妊娠できる時期は1周期につき数日程度と少ないもの。
定期的にセックスをしている夫婦でも、妊娠できるタイミングで行わなければ妊娠まで至ることはありません。
米国の調査によると、週に1回のセックスでは、妊娠の確率はおよそ15%程度だといわれています。
平日は仕事などで疲れていたり、帰りが遅くなってしまったりすることも多いため、週に1回程度、もしくは月に1回程度しかタイミングをとれないという人も少なくありません。
セックスの頻度を多くすると、妊娠する確率も高くなります。
1日置きに行っている夫婦の場合には、妊娠の確率がおよそ33%までアップ。
週に1回の15%と比べると、週に数回増やすだけで妊娠の確率が大きく上がっているのがわかります。
2日に1回のペースでセックスを行うことになるので、平日や休日関係なくタイミングをとることになります。
無理なく行えている場合にはよいですが、なかなか時間がとりにくい夫婦などの場合には負担に感じてしまうことも。
妊活中は特に、お互いの協力や理解が欠かせないでしょう。
さらに妊娠の確率を高めることができるのが、毎日タイミングをとる方法です。
毎日だと、妊娠の確率はおよそ37%。
週に1回の15%や、1日置きの33%と比べると、セックスの回数を増やすことで、妊娠の確率を高めることにつながっているのが分かります。
毎日セックスをすることで、妊娠しやすい日を逃すことなく、より効果的にタイミングをとることができるのです。
毎日タイミングをとるためには、お互いの協力や理解が大切であり、仕事や予定など、ある程度、環境を整えておく必要があります。
ただし、毎日タイミングをとるべき時期は、妊娠しやすいといわれる時期だけでよいので、自分の生理周期によって計画を立てていくと取り組みやすくなるでしょう。
妊娠を希望する人にとっては、毎日のセックスで確率を上げることができるため、できる限りタイミングをとる回数を増やしていきたいもの。
しかし、1週間のうち、何度もセックスをするとなると、実際には大変だと感じることも多いでしょう。
無理なく行えている場合には問題ありませんが、どうしても負担が大きくなり、セックス自体が義務作業になってしまうことも。
もともとセックスの回数が多くない夫婦にとっては、回数を増やすことだけでも大変なことです。
タイミングをとらなくてはという焦りから、ストレスを感じ、妊活に対してマイナスな気持ちを抱いてしまう原因になります。
毎日ということにとらわれず、夫婦にとって適切な方法を見つけていきましょう。
女性の体は、生理周期によって変化しており、周期によって妊娠しやすい時期や妊娠しにくい時期などが決まっています。
一般的に次の生理予定日の2週間前頃に、卵巣から卵子が排出され、子宮へと向かいながら卵管で精子がくるのを待っています。
卵子が排出された日のことを排卵日とよび、その数日間はもっとも妊娠しやすい時期。
排卵された卵子の寿命は長くても24時間程度です。
時間とともに老化していき、少しずつ妊娠の確率が低下していってしまいます。
反対に、精子の寿命は3~5日程度と、卵子よりもわりと長生き。
そのため、卵子が排卵されるよりも前に、精子が体内に入って待っている状態にすることで、妊娠の確率を高めることができます。
一般的には排卵日の2日前が最も妊娠の確率が高いといわれているようです。
排卵日に適したタイミングを逃さないようにするためには、排卵予定日の5日前くらいからタイミングをとることがおすすめ。
排卵日は、普段から規則正しく生理がきている人であっても、ちょっとしたことでずれやすいものです。
生理不順の場合には、毎回周期がバラバラで、自分で特定するのが難しいという人もいるでしょう。
排卵日が数日ずれてしまうことは、非常に多くあるのです。
そのため、最も妊娠の確率が高い排卵日2日前では、タイミングが合わなかったなんてことも。
精子の寿命が3~5日程度だということを考えると、排卵日より5日程度前から妊娠の確率を上げることができるでしょう。
排卵予定日5日前くらいから、セックスのタイミングを数回にわたってとり続けることで、妊娠しやすいタイミングを逃すことなく、可能性を高めることができます。
妊娠しやすいタイミングを計るためには、排卵日がいつなのかをきちんと知ることが大切です。
生理周期が28日周期の場合には、生理の初日から14日で排卵日がやってくる計算になります。
しかし、生理不順や、ちょっとしたストレスなどでも排卵日はずれやすいもの。
より正確に排卵日を特定するためには、生理周期だけに頼らず、基礎体温表をつけたり、排卵検査薬を利用したりするのことがおすすめ。
はじめは大変に感じることもありますが、自宅で行うことができるので、排卵日を知るためには比較的取り入れやすい方法です。
専門家の力を借りることも妊活では必要 婦人科などを受診することで、専門的な指導や超音波によるチェックを受けることもできます。
さまざまな角度からチェックすることで、自分の生理周期を改めて確認するとともに、より正確に排卵日を特定し、妊活に役立てることができるでしょう。
精子は、男性の精巣で作られており、1日に5,000万~1億個程生産されています。
1回射精をすると、1億~4億個程度の精子が排出され、セックスにより女性の体内に入っていきます。
しかし、この精子のすべてが卵子のところまで到達できるわけではないのです。
進入してきた精子に対し、アレルギーのような反応を起こしたり、白血球により攻撃されてしまったりと、女性の体内で精子の多くは死んでしまいます。
膣内に入れるのは数千万~数億個となり、さらに膣内でもどんどん減少していってしまうのです。
女性の体内に入った精子は、膣内へと進入していきます。
女性の膣内は、さまざまなバイキンから守るために、強い酸性に保たれています。
酸性に弱い精子は、精液によって守られながら進んでいきますが、少しずつダメージを受け、徐々にその数が減っていってしまうのです。
射精時に1億~4億個程あった精子は、卵子のある卵管膨大部に到達するころにはわずか100個程度まで減少してしまいます。
卵管膨大部に到達した精子は、すでに排卵された卵子もしくは、これから排卵されるであろう卵子と出会うために、動きを変えながら、受精の準備をしていきます。
精子の寿命は、3~5日程度。
元気な精子だと1週間近く生きていることもあります。
精子が女性の体内に入ったときに、すでに排卵されていればそのまま受精へとつなげることができますが、まだ排卵されていなければ、卵子が排出されるのを待つことになります。
運よく卵子と精子が出会うことができれば、卵子に受精し、妊娠の可能性を高めることが可能です。
ただし、受精できる精子は、100個程の精子の中から1個だけ。
1個の卵子に、1個の精子が入り込むことで受精へとつながり、他の精子が進入することが一切できなくなります。
数日間の寿命の中で、卵子と出会わなければ、精子は死んでしまい、受精することができません。
妊娠の確率を高めるため、タイミングを排卵日に合わせる必要があるというのは、この精子の寿命が関係しているのです。
精子は、射精されていきなり動き出すわけではありません。
5~6時間程度は、受精能力がなく、受精するために動くことができないのです。
そのため、体内に入ってすぐに受精することはできず、排卵のタイミングから遅れてしまうと、受精へとつなげることができません。
精子の受精可能時間とされるのは、射精されてから5~6時間が経過した頃からおよそ36時間程度。
受精のための活動ができない時間を考えると、妊娠の確率を高めるためには、できる限り排卵日の数日前に、精子が卵管で待っていることが理想的です。
正確な排卵日が特定されていれば、この射精直後の時間を考慮しながら、タイミングを計ることができるでしょう。
寿命が3~5日程度ある精子に比べ、卵子は寿命が24時間と1日程度しかありません。
精子の寿命と合わせて考えてみると、実際に受精できる時間はごくわずか。
そのため、精子と出会うタイミングが数時間ずれるだけでも、受精のチャンスを失ってしまうことになるのです。
排卵と同じタイミングでセックスをすると、最初の5~6時間は受精できないため、残された受精可能時間が限られてしまうことになります。
妊娠の確率を高めるためには、排卵されるタイミングよりも早いタイミングでセックスをする方がよいというのはこのためなのです。
赤ちゃんの性別産み分け方法は専門家に頼ること 赤ちゃんの性別を産み分ける方法として、排卵日に対してのタイミングの取り方を指導されることがあります。
望んでいる性別によっては、排卵の数日前にタイミングをとることで成果が得られないことも。
妊活に対する希望があるときには、専門機関を受診しておくとよいでしょう。
一度の射精で数億個も排出される精子とは異なり、卵子は、1回の排卵で1個しか排出されません。
子宮の両側にある2つの卵巣により、一周期ごとに交互に排出されるのです。
そのため、精子のように数ある中で元気なものが生き残るというわけではなく、排出されたその卵子自体が健康である必要があります。
良質な卵子を育てるためには、まずは、普段何気なく行っている生活習慣を整えていくことが大切。
規則正しい生活やバランスのとれた食生活、身体を整えるための適度な運動など、普段から意識して実践していきましょう。
一個の卵子を良質なものに 女性にとって、排卵される卵子は1周期に1個だけ。
男性の精子と比べても、時期も個数もかなり制限されてしまうことになります。
受精のタイミングを活かし、妊娠の可能性を高めるためには、まずは身体を整え、良質な卵子を育てていくことが大切です。
妊娠の確率を高めるためには、セックスの回数やタイミングを意識することが大切。
正確な排卵日を知ることで、適切なタイミングを掴むことができ、妊娠を意識して集中的にタイミングをとることができます。
普段なかなかセックスをする頻度が少なく、頻繁にできない夫婦であっても、ある一定の時期にだけ妊活に集中すれば、妊活による負担を抑えることが可能です。
妊娠までの道のりはさまざま。
効果的な方法で妊活を楽しみましょう。