2018.02.03

卵胞が育たない!卵胞を育てるためには?

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不妊治療で何度採卵しても、「元気な卵がとれない」「育たない」といった悩みを抱えている方は多いようです。

卵胞が十分に成熟していなければ、卵胞から飛び出した卵子は、受精にいたることができません。

ところが卵胞が小さかったり、成長が遅かったり、破裂せずにしぼんでしまうこともあります。

その原因はどこにあるのか、そして予防する方法はあるのでしょうか?

◆ 卵胞とは?

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卵胞は、卵巣内にある袋状の組織で、たくさんの細胞が集まってできています。

この卵胞は、受精卵の元となる卵子を成熟させる場所で、卵胞一つひとつに卵子が包まれています。

生理初日の卵胞期に3~30個の卵胞が成長を始めます。

その中で競争に勝った一つ卵胞が、発育を続けて成熟卵胞となります。

卵胞がさらに成長すると卵子が飛び出し、腹腔内へと送り出されて排卵となります。

体外受精では、成熟した卵胞から卵子を取り出すことが重要な条件となり、未成熟な卵子では受精にいたることはありません。

◆ 卵胞が育たない理由

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卵胞が育たないのは、妊娠のためのカラダの準備が、まだできていないということで、その理由のほとんどが、健康面に問題があると言われています。

栄養状態、内臓の機能、ホルモンのバランスが悪ければ、卵胞がしっかり成熟することはできません。

卵胞がしっかり育たないのは、排卵障害の一つですが、その原因はさまざまです。

不妊治療歴が長くなると、薬を使っても卵胞が育ちにくくなることもあり、体外受精での採卵自体を中止することもあります。

また、年齢を重ねることでホルモンの分泌が減少し、無月経や無排卵月経となることもあります。

赤ちゃんを授かるには、まず卵胞が育たない・排卵しない体質を改善し、成熟した質のよい卵子を排卵させる必要があります。

◆ 卵胞の成熟を妨げる主な病とは?

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卵胞が育たない、しっかり成熟しないという原因は、ひとそれぞれですが、以下に挙げる病が原因のことも多いようです。

① 卵巣機能不全

正常な月経周期の目安は25~38日で、46日以上は稀発月経、24日以内は頻発月経と定義されていますが、卵巣の機能が低下すると月経異常だけでなく、卵胞が育たないなどの排卵障害を引き起こします。
原因は、卵巣形成の問題や甲状腺ホルモン異常などですが、ストレスや過度のダイエットなど精神的な要因が大きく、不妊治療のストレスが原因で卵巣機能不全になってしまうこともあります。
一時的に卵巣機能が弱っているケースでは、薬で卵巣の機能を回復することができます。

② 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

通常の生理周期では、卵巣にあるたくさんの卵細胞の中から1つが成熟して排卵されますが、卵胞がある程度の大きさになると成長が止まってしまうため、排卵されずに卵巣の中にいくつも卵胞が残ってしまうのが多嚢胞性卵巣症候群です。

③ 高プロラクチン血症

高プロラクチン血症は、妊娠・出産とは関係なくプロラクチンが過剰に分泌され、卵子の成長に必要なホルモンの分泌が抑えられてしまうため、月経不順や排卵障害を引き起こすことがあります。

④ 早発卵巣不全

40歳未満で卵巣機能が低下し、無月経の状態になることを早発卵巣不全といいます。
卵巣内の卵胞がなくなり閉経する「早発閉経」とは違い、卵胞が残っていても性腺刺激ホルモンに反応せずに月経が来ない状態で、妊娠を希望する場合は早目に治療に取り組む必要があります。

◆ 卵胞を育てる治療法

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卵胞の育ちが悪い、自力で排卵できない場合の改善策として、排卵誘発剤を用いるのが一般的です。

排卵誘発剤には飲み薬と注射があり、飲み薬は効き目がマイルドで副作用が少ないのですが、子宮内膜が薄くなる、子宮頚管粘液が減るといった副作用があります。

注射は、卵巣に直接働きかけるため効果は強力ですが、副作用が強く出てしまうというデメリットがあります。

また、漢方薬で体質改善に取り組む方も多いようです。

◆ 薬に頼らずに卵胞を育てるには?

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一番簡単なことは、生活習慣を見直し、健康体にしていくことです。

ウォーキングなどの有酸素運動や、ストレッチで血流の改善、そして規則正しい生活とバランスのよい食事などが、卵胞を育てるためには有効です。

適度な運動をすることによって、卵子の質を決めるミトコンドリアの量が増えます。

また、カラダを動かすことで血流がよくなり、子宮内膜の着床環境の向上にもつながります。

さらに、冷え症は不妊治療の大敵ですので、体を冷やさないようにすることも大切です。

睡眠不足などで睡眠のリズムが乱れてしまうと、きちんと発育できる卵胞の数や卵胞の質自体が低下してしまいます。

規則正しい生活習慣を身に着け、健康体に戻すことが、何よりも大切です。

◆ まとめ

卵胞がちゃんと育たないのは、カラダの中で、赤ちゃんを迎える準備ができていないからです。

赤ちゃんを迎えるためには、質のよい卵子を成熟させるためのカラダの環境を整える必要があります。

でも、決して難しいことではありません。

誰もが手軽に、明日からでも取り組めることばかりです。

治療が必要な場合は、早めに医療機関に相談しましょう。

そうすれば、近い将来、きっとあなたの願いは叶えられるはずです。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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