2018.06.23

タイミング法は不妊治療の第一歩!とにかくまずはチャレンジしてみよう!

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タイミング法と言えば、不妊治療の最初の一歩!

非常に受けやすい治療法であると言えます。

体への負担も少ないため、大きな決断を必要とすることもないでしょう。

とはいえ、より安心できるように、まずはどんな治療法か知っておきましょう。

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不妊治療の第一段階となるタイミング法

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不妊治療にとってタイミング法は、単純に妊娠しやすい時を図るためのもので、正確性は下がりますが自分でも可能な方法です。

もちろん自分で行うよりも医師の指示のもと行う方が、確率は高まります。

比較的負担が少なく、ハードルの低い不妊治療法なので、ここから始めることが多いようです。

タイミングの取り方などを知り、不安なくチャレンジできるようにしましょう。

タイミング法の成功率

タイミング法は、不妊治療の中でも入り口にあたる部分です。

本格的な不妊治療と違い、体の負担は少なく、妊娠の確率が高い日を計算して子供ができやすくするので、取り組みやすい方法でもあります。

その分成功率はさほど高くはないという特徴もあります。

まずは、よい点と悪い点を見て、タイミング法の治療を始める参考にしていきましょう。

1周期あたりの確率は約20%

そもそも妊娠は、卵子と精子が受精できたからと言って、着床し妊娠に至る確率は100%ではありません。

うまく受精した場合であっても、着床し、その後妊娠が継続する可能性は、最も妊娠しやすい時期で30%程度であるとされています。

ここに受精がうまくいくかの確立などを計算すると、おおむね1周期の妊娠確率は20%程度であるとされています。

このため、タイミング法はだいたい1年程度続けることで、成功に至ることが多いようです。

とはいえ、妊娠しても、その後の流産や早産などといった危険は常に伴います。

妊娠は病気ではないので、保険適用にならないものが多いですが、通常の病気よりも難しい点も多いのです。

1年間で80%の夫婦が妊娠に至る

タイミング法を行えば、おおむね1年間で80%の夫婦が妊娠に至るようです。

これは、夫婦ともに、妊娠に関して問題がない場合で、どちらかに、または両方に不妊の可能性がある場合はこの限りではないでしょう。

タイミング法で妊娠に至らない場合は、何らかの不妊原因がある場合も多く、さらに精密な検査を行うこともあります。

その結果、タイミング法でほかの不妊治療を進められることもあるのです。

妊娠に関してはまだまだ解明されていないことが多いもの。

自然妊娠は不可能と言われた夫婦が自然妊娠に至った例もあり、確実なことはなかなか言えないものです。

20代の妊娠確率は30%

タイミング法による20代夫婦の妊娠確率は30%程度とされています。

20代の夫婦自体が昨今減っており、20代で不妊治療を始めることも少ないので、この数字はあくまで20代で子供を望み、タイミング法を選択した夫婦の場合です。

実際にはもっと妊娠確率は高いかもしれません。

とはいえ、早い年齢で子供を望んだ方ができやすいのは事実で、不妊治療も年齢が低いほど成功しやすい傾向にあります。

どうしても子供が欲しいと思うのであれば、早めの治療を検討しましょう。

30代は25%

30代でのタイミング法による妊娠の確率は25%程度とされています。

これは30代の前半の場合で、中盤から後半にかけて確率はどんどん下がってきます。

30代後半になると18%に下がるとされていて、こうなるとタイミング法で1年以内に妊娠するのはやや難しい数字に見えてきますね。

30代後半は、数年すると40代にさしかかってしまうこともあり、どうしても子供が欲しいのであれば、急いだ方がよい年齢であると言えるでしょう。

タイミング法を何年も続けるよりは、他の不妊治療を勧められることも多いかも知れません。

よく考えて決断しましょう。

40代は5%以下

40代での自然妊娠は非常に少なく、また、妊娠しても無事に出産できる確率も下がってしまいます。

タイミング法による妊娠確率は5%以下にまでていかするとされていあり、原因は「卵子の老化」にあるのです。

「卵子の老化」とは、女性が年を取るとともに卵子も年を取り、卵子としても機能性が下がっていく現象です。

卵子が老化することで、まずは妊娠能力がさがり、妊娠しにくくなります。

これによって、受精する可能性がかなりさがり、受精後も着床し育つ可能性も低くなってしまうのです。

出産後に子供に障害が残る確率も高まるとされており、40代での妊娠は、妊娠だけでなく、その後の経過も難しくなるものとされています。

タイミング法の治療の流れ

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では、タイミング法の治療の流れについて見ていきましょう。

タイミング法は、正確性は下がりますが、流れを知ることで、自分で行うことも可能です。

「まずは病院に行かずに自分で始めてみたい」

「病院に行っている時間がとれない」

などといったケースの場合は、まずは自分でタイミングをとってみましょう。

基礎体温を測る

まずは基礎体温を測ることから始めます。

基礎体温とは朝起きたときに、床の中で測る体温で、口に体温計を入れ、舌の下で温度を測るものです。

これを毎日行うことで、基礎体温の表ができあがります。

おおむね2カ月程度で、排卵日の予測が可能になるでしょう。

基礎体温は、自分で表を作成してもよいですが、表作成機能が付いている基礎体温計を利用すると便利です。

自動的に表を作成し、排卵日の予測をしてくれます。

この表が完成したら、体温が高い、高温期と、体温が低い低温気に別れていることがわかると思われます。

この低温気から高温期に移行するタイミングで、排卵が起きているのです。

表が高温期と提案気にうまく分かれていない場合などは、排卵が行われていないなどの何らかの問題が起きている場合が考えられますので、病院に行ってみるとよいでしょう。

指示された日に夫婦生活を持つ

基礎体温表が出来ると、排卵日の予測が立てられるようになります。

排卵日の予測をもとに、医師の指示が出ますので、その日に夫婦生活を持つとよいでしょう。

そうすることで、より妊娠しやすくなるのです。

自分で行う場合は、低温期の最後の日に少しだけ体温が下がり、高温期に移行するタイミングの近辺で排卵が行われているとされています。

さらに正確に知りたい場合は、薬局で購入できる排卵検査薬などで、排卵のタイミングを知るようにするとよいでしょう。

排卵検査薬は、尿をかけることで、ホルモンの値などから排卵日を予測してくれるもので、薬剤師がいる薬局であれば、購入可能です。

超音波による排卵確認

不妊治療を行っている医院では、超音波による排卵確認を行ってくれます。これによって、排卵が行われているか、確実に知ることができます。

病院に行かねば出来ない検査ですので、不妊治療を行うメリットのひとつとも言えるでしょう。

さらに、フーナーテストというものを行うこともあります。

このフーナーテストをおこなうことで、精子がきちんと子宮の中に入って行けるのかどうかを調べることができます。

この結果によって、男性不妊の発覚につながったりすることもあり、不妊治療としては初期段階で行われるテストです。

尿検査による妊娠判定

実際に妊娠したかの判定は、まずは尿検査によって行います。

尿の中に含まれる成分が、一定以上に達すると、妊娠しているかどうかがわかるようになっており、まだ卵胞の確認ができない段階でも可能な検査で、最も早く妊娠を知ることができます。

妊娠検査薬は市販されているので、薬局でも購入可能です。

そして、妊娠が判定できるのはおおむね生理予定日の1週間後からです。

あまり早すぎると、判定が出ないこともあります。

とはいえ、早く妊娠しているか知りたい人のために、もっと早く検査が可能な検査薬も販売されています。

こういったものを試してみてもよいでしょう。

タイミング法で妊娠しない理由

タイミング法でなかなか妊娠しない場合、タイミングが合っていない以外の別の理由が考えられます。

そういった場合は、不妊治療としては次の段階に移行することになる場合もありますので、一定程度タイミング法を行って結果が出ない場合は、医師から指示があることでしょう。

年齢による卵子や精子の質の悪さ

タイミング法で妊娠しない理由のひとつに、年齢による卵子の老化や精子の質の低下があります。

近年知られつつある卵子の老化だけでなく、男性側の精子も、若い時よりも年とともに劣化します。

精子を生み出す体の方がどうしても衰えていくので、それに伴い精子も数が減ったり、正常精子が生み出せなくなったりするのです。

また、喫煙や飲酒の量なども不妊には影響します。

過度な飲酒や日常的な喫煙を行っていると、妊娠の可能性を下げてしまいますので、妊娠を望む間は、少し控えるようにするとよいでしょう。

とくに喫煙による影響は、妊娠後もありますので、禁煙するのが望ましいです。

子宮の状態が悪い

子宮の状態が悪いと、妊娠しにくくなることもあります。

冷え、筋腫、内膜症など、女性の中には支給の状態がようない人も多いのです。

こういったことを避けるためには、まずは体を冷やさないように注意して生活し、これ以上子宮に負担をかけないようにする必要があります。

はらまきを巻いて内蔵全体を温める方法が簡単でおすすめです。

また、飲酒や喫煙を控えるなど、体をいたわることも大切になってくることでしょう。

プレッシャーによるセックスレス

タイミング法がうまくいかない理由のひとつとして、子づくりのための夫婦生活に、男性側が疲れてしまうのがあげられます。

勃起不全など、うまく夫婦生活にのぞめないことも多く、子づくりをあまりにもせかされるのは、男性にとってプレッシャーになるようです。

こうなってしまっては、目的にとってもよくないですが夫婦関係の悪化にもつながりかねません。

そうならないように、あまりプレッシャーをかけすぎずに、夫婦ともにストレスを感じない程度に子づくりを行っていくとよいでしょう。

排卵日の予測がずれている

自分で排卵日を予測していると、排卵日がずれていることも考えられます。

そういった場合は、排卵日近辺以外にも、夫婦生活を持つようにしていくとよいでしょう。

そのほうが、子づくりの為だけの夫婦生活にならずにすんで、風としてはよい関係が築けるかもしれません。

また、排卵日の予測は、基礎体温だけでなく排卵検査薬や医師の指導を交えて行うことで、精度を増していきます。

自分だけでタイミングをとることに限界を感じたら、不妊治療に通うことも検討してみるとよいでしょう。

タイミング法の成功率を上げる方法

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タイミング法だけでなく、他の方法と組み合わせて行うことで、さらに妊娠の確率を上げることができるようになります。

こういった方法は、非常に有効ですので、可能なところから試していくとよいでしょう。

排卵検査薬の使用

基礎体温に加え、より正確な排卵日予測を行いたい時は、排卵検査薬を使用するとよいでしょう。

自分でも可能な方法で、薬局で販売されている、妊娠検査薬に似た商品です。

これに尿をかけることで、排卵日の予測をさらに正確に行うことができます。

とはいえ、タイミング法の一番難しいところは、ベストなタイミングで夫婦関係を持てるとは限らないといった点でしょう。

特に共働きの夫婦は忙しく、疲れもあって、なかなかベストタイミングでの夫婦生活が成り立たないこともあります。

こういったときにストレスをためるのは、もっともよくないことですので、できない時は仕方ないとある程度割り切ることも大切です。

排卵誘発剤の使用

病院での不妊治療をおkなう中で、注射や内服薬による排卵誘発剤の使用を勧められることがります。

この方法であれば、より確実に排卵をさせることができるので、妊娠の可能性は上がるでしょう。

一方で、排卵が一つではなく複数に及ぶこともあり、場合によっては双生児や三つ子などが生まれる可能性も増えるのです。

そういったケースやリスクもきちんと考えて、排卵誘発剤は使用するようにしましょう。

まずは医師の説明を聞くことから始めましょう。

妊娠しやすい体を作る

子づくりがうまくいかないと感じたときは、まずは妊娠しやすい体づくりから始めましょう。

まず一番障害になりやすいのがストレスです。

なかなか妊娠しないとそれだけでストレスを感じやすくなるかもしれませんが、それでもうまくストレスと付き合っていけるように、うまく解消法を見つけましょう。

また、睡眠を十分に取ることも大切です。

そして、栄養バランスの整った食事を適度の摂取し、健康的な状態を保ちましょう。

過度にサプリメントを取ったりすることなく、なるべく自然に健康的に過ごせるのがベストです。ほどよい運動などもおすすめです。

黄体ホルモンを補充してもらう

着床がどうしてもうまくいかない場合や、初期流産を繰り返してしまう場合は、着床しやすい体の維持の為に、黄体ホルモンを補充してもらう方法もあります。

黄体ホルモンの力で、妊娠しやすい体になり、着床しやすくなるだけでなく、妊娠の継続にも効果的です。

黄体ホルモンは医師の指示に従って、注射や服薬などで投薬されます。

不妊治療の一環として行われることですので、通院による治療となるでしょう。

排卵日付近の性行頻度を上げる

まずは、単純に性行の回数が足りていないということがあげられます。

現代人は、仕事の忙しさや他の娯楽が多いことから、性行の回数が全体的に減っているとされています。

そこで、まずは回数をこれまでよりも増やすようにしてみるとよいでしょう。

とくに、排卵日付近の性交渉の回数が上がることで、妊娠しやすくなる傾向は強いので、タイミングとあわせて行うとよいでしょう。

とはいえ、忙しさや互いの気持ちもあるので、まずは夫婦間でよく話し合うことから始めてみる方がいいかもしれません。

タイミング法が上手くいかない時の対処法

タイミング法でうまく子宝を授からない場合には、次の方法に進むか、このままタイミング法を続けていくかなど、考える段階になることでしょう。

どのような対処法があるのか、見ていきましょう。

他の病院への転院を考える

不妊治療院はたくさんあり、すすめている治療法もさまざまです。

今通っている病院が合わないと感じたら、他の病院に通ってみる方法もあります。

セカンドオピニオンという言葉あるように、いくつかの病院で判断を仰ぐことは必要です。

また、妊娠のメカニズムに関しては、まだ完全には解明されていない部分もあります。

自然妊娠不可能と言われた夫婦が、諦めたとたんに子供が出来たということあったりと、気分的部分にも左右されるのです。

多くの選択肢を持つことで可能性が広がる部分もありますので、転院も選択肢に入れておきましょう。

治療を休んでリフレッシュする

一旦治療をやすんでリフレッシュ、夫婦で両行などに出かけてみるのもよいでしょう。

無理に治療を続けていると、視野が狭くなり、ストレスもたまりやすくなります。

そういったことから、さらに子供ができやすくなることもありますので、一旦治療をやすんでリフレッシュすることも、大切なのです。

子供のことはいったん忘れて、夫婦で楽しめることを探してみるとよいでしょう。

心身ともにリフレッシュすることで、子供もできやすくなるかもしれません。

諦めずに何回もチャレンジする

一般に不妊の基準は2年が目安とされています。

これは避妊を行っていない夫婦が2年間子供が出来なかったらという意味合いで使われています。

とはいえ、基準は基準に過ぎないので、何年もできなかったご夫婦が、立て続けに子宝に恵まれることもあります。

ケーズバイケースなので、諦めずに何度もチャレンジすることが大切です。

すぐにできる人もいれば、時間がかかる人もいる。

焦ってストレスをためるのは、いいことではないので、それだけは避けるようにしましょう。

リラックスすることは一番大切です。

人工授精にステップアップする

夫婦の年齢にもよりますが、タイミング法をやめて、人工授精にステップアップする方法もあります。

1年が目安とされていますが、年齢的には、もっと早くても構いません。

人工授精にステップアップする際は、金額もこれまでより高額になりますので、夫婦でよく話し合って決める方がよいでしょう。

また、医療機関に通う負担も増えます。痛みを伴う場合もあるかもしれません。

さらに身体的な負担が増えることによって、特に女性の側が、ストレスをためやすくなりますので、注意が必要です。

無理をしすぎないようにし、自分の体としっかり向き合っていきましょう。

なるべくリラックスして、幸せな気持ちで臨むとよいでしょう。

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悩みすぎずにリラックスすることが大切です

不妊治療において、一番良くないことがストレスをためすぎること。

悩みすぎずにリラックスして子づくりにのぞみましょう。

なかなかうまくいかないことで、イライラすることが増えるかもしれませんが、そういったストレスともうまく付き合っていき、将来の幸せなイメージを描くようにしていきましょうね。

そうしていくことで、穏やかな気持ちで赤ちゃんを待てるようになり、心にとっても体にとってもよい影響があるでしょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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