2018.07.22

人工授精の値段を知るのは大切!金額面を踏まえた不妊治療計画を!

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人工授精は保険適用外となるため負担が大きくなります。

自由診療のため施設によっても値段に違いが出てくるので、かかる費用は事前に把握して考える必要があります。

高いというだけでなく、実際にどのくらいの費用が必要かきちんと理解しましょう。

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人工授精の治療法とその値段

人工授精というとなんとなくとても値段が高いイメージを持っている人も少なくないでしょう。

確かにお金がかかりますが、治療方法にもよっても値段は違ってきます。

高いというイメージだけが先行してしまうことのないようにどのような治療方法があり、どの位のお金が必要になるのかを理解することが必要です。

保険の適用されない人工授精の値段

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人工授精は保険適用外となるためどうしても値段が高くなってしまいます。

また、1回で、うまくいく可能性は決して高くないために何回も行うことを考えるとやはり大きな費用がかかります。

人工授精を行うためには準備も必要となり、診察を受けるのはもちろん、薬の使用・検査料などが必要となります。

人工授精以外に関しては、その多くが保険適用となっていますが、それでも治療の回数が増えれば費用はかさみますから、金額面もきちんと理解した上で計画することも大切です。

人工授精の治療や検査の値段

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人工授精の治療は、実際に人工授精を行うまで検査が必要です。

検査を受けて体の状態を知ることでより的確な治療を行ったり、タイミングを測ることが出来るので重要なものとなります。

検査の値段は保険適用となるものもあれば適用外となるものもあります。

検査費用も回数が重なると、大きな費用となるのできちんと理解しておく必要があります。

排卵日を予測する超音波

人工授精は、排卵前から準備を始めて排卵後に行うことになります。

そのため正確に排卵日を予測することがとても重要なポイントです。

排卵日を正確に必要となるのが超音波検査です。

超音波検査を行うことで卵胞の大きさや子宮内膜の厚さを測ったり、細かく必要な情報を調べると同時に排卵日を正確に予測することができます。

超音波検査は保険適用の検査ですが回数に制限があり、月に1回までが適用です。

月に1回以上となると自費負担で行うことが多くなります。

人口受精は保険適用外のため自費負担で行う必要があり、超音波検査は、1回約3000円の費用がかかります。

ただし、施設によって違いがありますから、正確な費用に関しては利用する施設に問い合わせることが必要です。

精液の状態を調べる検査

人工授精では、男性の精子の状態も重要なポイントです。

人口受精は、精子が正常な状態にないと受精する可能性が低くなりますから、事前に精子の状態を確認するため精液検査を行うことが勧められます。

精液検査では、量や精子の運動量、形などを確認することになります。

精子の数や運動率などの基本的な項目のみの検査であれば、保険適用となることが多く費用も抑えることができます。

ただし、検査で異常などがあった場合には、さらに詳しく精子を調べる必要があり、その場合には自己負担での検査となります。

検査費用は1回に約5000円ですが、検査は1回だけでなく1ヶ月に2回以上行うのが望ましいものとなっています。

精子は形成されて移送が完了するまでに約3ヶ月かかると言われています。

そのため、同じ期間内に何回か検査を受けることでより正確に精子の状態を知ることができます。

精液を注入する人工授精

人工授精は、子宮内に精子を注入して受精させます。

人工授精の値段は、1回に1~3万円程度が必要となりますが、人工授精は1回で済むとは限りません。

例えば女性が40歳未満の場合、3~4回で約80%が妊娠することができ、40歳以上になると4周期行って約10%の確率です。

実際お値段はは施設によって違いがあるため確認する必要がありますが、数回行うとなるとまとまった費用が必要ですし、さらに診察の費用も必要となりますからこちらも確認しておく必要があります。

人工授精の値段が病院によって違う理由

人工授精は自由診療扱いです。

健康保険の保険適用の場合には、検査や治療の値段が決められていますが保険適用外となる自由診療の場合には、値段が決められていないため、行う施設によって自由に値段を決めることができます。

全く同じ検査を行っても、医療施設によって値段が違ってくるのが自由診療です。

事前に検査や治療内容と一緒に値段をきちんと確認しておく必要があります。

治療方針の違い

人工授精は、どの施設でも全く同じ治療を行うわけではありません。

医師による治療方針の違いもありますから、きちんと事前に確認し、納得できる施設や医師を探すことも大切でしょう。

治療方針の違いの1つとして大きく違うものの1つが排卵誘発剤の使用になります。

排卵誘発剤は、その名の通り排卵を行いやすくするための薬です。

薬には飲み薬もあれば注射薬もあり、どの薬を使用するのかは、排卵がうまくいかない原因によっても違ってきます。

自然排卵を待つのか、排卵誘発剤を使用するのか、などは体の状態によっても違ってきますが、医師がどのように考えているのかも確認しておくことも必要です。

医師の技術料

人工授精の費用は、精液の注入を行うだけでなく検査などの費用もあります。

もちろん検査でも費用は掛かってきますが、多くの場合注入を行う医師の技術料と考えるとよいでしょう。

このように考えると値段が高い方が技術力が高いのではとも思えますが、実際には、人工授精が自由診療であるためそれぞれの施設で自由に値段を決めることができます。

必ずしも値段が高ければそれだけ可能性も高くなるというわけではありません。

妊娠するためにより高い可能性を求めるのであれば、どの位の成功率があるのかが重要です。

値段だけで判断することは難しくなりますから気を付けましょう。

薬の種類の判断

人口受精では、排卵が行われるのに合わせて精子を注入することになりますから、前提として排卵が行われる必要があります。

原因が分からず、うまく妊娠することが出来ない場合には、排卵誘発剤を使用することも多くなっています。

より確実に排卵を行うことで人工授精を行いやすくなります。

排卵誘発剤には、内服薬と注射薬剤がありますが、これは自分で判断するのではなくそれぞれの症状に合わせて適切な薬が変わります。

よく処方されているのが内服薬であるクロミッドです。

これは排卵のリズムを整える働きのある薬ですが、内服薬を飲んだ後にさらに注射薬剤も使用するといったこともあります。

どのような薬を使用するのかは医師の判断によりますが、薬には必ず副作用もあるので、きちんとメリットとデメリット、なぜ必要であるのかを確認し、納得して使用を考えましょう。

初診料の設定額

不妊治療の初診料はどのくらい準備しておけばよいのでしょうか。

不妊治療にはお金がかかるとも言われますから、心配もあるでしょう。

受診する施設によって、初診でどのようなことを行うのかも違いますから、どのくらいの費用がかかるのかはそれぞれで違ってきます。

初診の際にはカウンセリングと診察のみの場合もあれば、検査を行う場合もあります。

初診で一般的に行われる検査としては、超音波検査、血液検査、子宮頸がんの細胞診、感染症の検査といったものになりますが、どれを行うのかは施設によって違います。

初診料として平均的なものとなっているのが、5000円から1万円ですが、かなり違いがあります。

事前に受診を検討している施設に連絡し、問い合わせておくと準備がしやすくなります。

人工授精に使われる薬の値段

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人工授精では、より妊娠する確率を高くするために薬を使用することもあります。

排卵誘発剤は割と知られている薬となりますが他にも使用することが考えられます。

薬を使用した場合には当然費用がかかってきますから、そういった費用もある程度理解しておけば人工授精を行う際にも安心でしょう。

排卵を促す排卵誘発剤

人口受精を行う際には、よく使用される薬としてえ排卵誘発剤があります。

その名の通り排卵を促すための薬です。

排卵誘発剤にも種類があり、どの薬を使用するのかは、症状に合わせて医師が判断を行います。

大きく分けると内服薬と注射になり、内服薬は500円程度、注射は1回1000円~1500円程度となります。

以外と安いのではないかと感じる人もいるでしょうが、これは排卵誘発剤は、多くが保険適用となるため3割の自己負担分で済むためです。

中には適用外となるものもあるので事前に確認するとよいでしょう。

着床率を高める黄体ホルモンの補充

人口受精を行う人の多くが排卵誘発剤を使用し、さらに着床率を高めるために必要となるのが黄体ホルモンです。

黄体ホルモンの補充も内服薬と注射がありますが、それぞれの状態によってどちらを使用するのかは違います。

排卵誘発剤同様に保険適用となり、内服薬は800円程度、注射は1回約2000円です。

人工授精自体は自由診療となり、保険の適用外ですが薬などは保険適用となるものがほとんどです。

感染予防の抗生剤

人工授精で使用する精液は、そのままの状態では女性の方が感染症を起こしてしまう可能性もあるため、洗浄処理を行ってから人工授精します。

ただ、洗浄処理だけでは感染症にある可能性がなくなるわけではないので、念には念を入れて感染予防のための抗生剤の使用も一般的となっています。

保険適用となるので約1000円程度の費用となりますが、人工授精の回数が増えればそれだけ費用も大きくなるので、やはり予定しておいた方がよい費用の1つです。

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人工授精の値段をあらかじめ把握しておきましょう

人工授精には、お金が掛かるというのは一般的な認識となってきていますが、これは人工授精が自由診療のためです。

そのため実際の値段は施設によって違いがあります。

少なくとも1回の人工授精で1万円程度の費用が必要です。

さらに人工授精に至るまでには排卵誘発剤などの薬の使用や診察代に検査費用などがかかってくるため1周期で2~3万円程度は準備しておく必要があります。

また、治療を受けたい施設が遠かったりすると交通費なども負担になりますから、そういったことも考えておく必要があります。

人工授精などの不妊治療は、長い目で見る必要がある場合も多いため、あらかじめ値段を把握しておくことはとても大切なことになります。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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