2018.07.23

人工授精に痛みは!?痛みを感じる原因と緩和法をご紹介

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不妊治療では行われることが多い人工授精。

個人差はありますが、さまざまな治療内容にともない、痛みを感じる場合もあります。

自分に合った緩和法を見つけ、無理をしないよう、リラックスをして過ごすように心がけましょう。

そのときは無理をせず医師に相談したり、自分に合った緩和法を見つけ、リラックスをして過ごすようにしましょう。

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痛みがありそうで怖い人工授精

不妊専門外来を受診し、タイミング法でも授かることが難しい場合、次のステップとして検討される方が多いのが「人工授精」です。

人工授精は、採取した精子を排卵の時期に合わせて子宮へ送り込む方法で、その後は自然妊娠と同じ流れになります。

個人差がありますが、排卵誘発剤を使う場合や、精子を送り込む際のカテーテルの影響などにより、痛みを感じる場合があります。

それでは、人工授精で痛みを感じる原因から詳しく見ていきましょう。

人工授精によって発生する痛みの原因

人工受精による痛みの原因はさまざまです。

どういう理由で痛みが起こるのか理解しておくことも大切ですし、不安なことがあれば開始前にクリニックに相談するようにしましょう。

カテーテルの挿入による傷

人工授精は、医師が子宮に細いカテーテルを挿入し、精子を送り込んだり余分な液を吸い込んだりします。

とても細く安全なもので柔らかい造りになっており、時間も短時間のため痛みを感じることはほとんどありません。

しかし、挿入により傷がつくことで、まれに痛みがあらわれる場合があります。

数日間は出血をすることもありますが、問題はなく徐々におさまります。

体に力が入ると、挿入の際に痛みを感じやすくなることも。

医師は経験を重ねているので、医師に任せ、なるべくリラックスするようにしましょう。

精子洗浄液成分の刺激

通常の自然妊娠の場合の精子は、女性の子宮頚管の粘液により、自然除菌されています。

直接子宮に精子を送り込む人工授精では、卵管や子宮に影響を与えないため、クリニックで洗浄を行っているのです。

また、洗浄をおこなうことで、質の良い精子を残し運動率を上げるという利点もあります。

精子は生きている状態にするためにも、洗浄液は強力ではないものを使っているため、洗浄液自体で痛みを感じることはあまりありません。

しかしそれにも個人差があり、まれに洗浄液に含まれる成分の刺激により、痛みを感じる方もいます。

特にアレルギーなどある方は、自前に確認しておくと安心を得られるでしょう。

器具についた菌による感染症

人工授精に使用されるカテーテルに、腔内細菌や精液などが付着しその菌が原因でまれに内膜炎や卵管炎など、軽い腹膜炎をおこす場合もあります。

人工授精前には夫婦の感染症の検査も行うことがほとんどで、精子も洗浄をおこなうため、重い感染症になる心配はあまりありません。

しかし、念のため、予防として数日分の抗生剤を処方されるクリニックもあります。

万が一痛みがひどい場合や出血量が多く続くなどがあれば、すぐに連絡をし医師の診察を受けるようにしましょう。

排卵誘発剤の副作用

排卵がある場合でも、人工授精では良質な卵子を育て妊娠率を上げる目的で、排卵誘発剤を使用する場合があります。

おもに注射や内服でおこなわれますが、卵巣過激刺激症候群になる可能性も。

多数の卵胞が刺激を受け卵巣が腫れることが原因で、軽度では少量の腹水がたまり腹痛がおこります。

しかし、水分を多く摂って安静にすれば、1週間ほどで改善します。

重症化すると腹水が胸までたまることもあり、入院をしなければいけません。

排卵誘発剤を使用しないクリニックもありますが、使用する際はクリニックの説明をよく聞き、体調の変化に気を付けるようにしましょう。

着床時に生じる痛み

人工授精では精子を子宮に送りこみますが、そのあとは自然妊娠と同じ流れになります。

およそ72時間以内に受精がうまくいくと、細胞分裂をくりかえし1週間~10日前後で子宮内膜へ着床し妊娠となります。

個人差がありますが、着床時に痛みを感じる方もいるようです。

また、出血をする方もいます。

しかし、痛みはほとんどなく、出血も少量であるケースが多いようです。

痛みの感じ方は、下腹部にチクチクした痛みや鈍痛など。

着床時の痛みが起こった場合でも、ひどくはなく、痛みなしの方も多くいます。

痛みや出血がひどい場合は、他の原因が考えられるため、クリニックへ連絡しましょう。

子宮の収縮

排卵後には、黄体ホルモンが増加し、体が妊娠にむけて準備を始めます。

子宮周辺の血流が増加し下腹部の鈍痛や、不快感がおこることも。

また急激なホルモンバランスの変化により、生理痛のような腹痛をおこすこともあります。

生理が開始し、黄体ホルモンの分泌がおさまると次第に改善しますが、妊娠した場合は子宮の収縮による痛みが続くこともあります。

また、人工授精後に子宮が収縮し、まれに痛みが出る場合もあるようです。

それは、精液に「プロスタグランジン」という成分が多い場合や、カテーテルなどで刺激を与えることで子宮の収縮をうながしたことが原因。

収縮による痛みには、個人差があるため、ひどい場合は鎮痛剤を処方してもらいましょう。

人工授精の痛みを緩和する方法

人工授精による痛みが不安なときや、痛みがおこってしまったら、まずは治療をおこなっているクリニックに相談しましょう。

我慢はストレスにもなるため、痛みを和らげ、リラックスを心がけましょう。

子宮弛緩剤の点滴

人工授精で精子を注入するときや初めて行う場合は、不安や緊張からつい力が入ってしまいます。

力が入ると、痛みに敏感になりやすくなってしまうことも。

クリニックによっては、希望により子宮弛緩剤の点滴をおこなってくれる場合があります。

子宮弛緩剤は、子宮の収縮を抑え、子宮がゆったりリラックスした状態を作り出すことができます。

子宮はゆったりした状態のほうが、精子を排出しようとする力もおさまり受け入れやすくなるため、リラックスすることで妊娠の確率を上げることも可能です。

痛みが心配な場合は、医師に相談してみましょう。

痛み止めの服用

痛みがおきた場合の対処法として、痛み止めの服用があります。

速効性もありよく効くため、使用する方も多いようですが市販薬の服用は注意が必要です。

とくに排卵2日前~排卵日にかけて服用すると、排卵を抑制したり遅らせてしまうことがあります。

よって、人工受精後の痛みで服用する場合には、痛みの原因をクリニックで診断してもらい、医師から処方されたものを服用するようにしましょう。

妊娠している可能性もあり、市販薬はとくに妊娠初期の服用を禁止している鎮痛剤も多くあります。

勝手な判断での薬の服用は、不妊治療の妨げになるため、注意が必要です。

抗生剤の服用

抗生剤は、人工授精を行ったときに処方されることが多く、2~3日分渡されることがあります。

精子を注入する際カテーテルを使用するため、そのときに内膜炎などの感染予防として渡されることがほとんどです。

決められた日数分を飲みきることで感染予防になり、細菌による腹痛や炎症を予防できるため、きちんと服用するようにしましょう。

痛みがあり診察の結果、内膜炎をおこしていた場合も、抗生剤が処方され1週間前後服用します。

重症化した場合は入院することもあるため、痛みを感じたらクリニックにまず相談し、診断を受けることが大切です。

痛みに効くツボを押す

痛みが出た場合の対処法として、ツボを押すという方法もあります。血の巡りと気の巡りを整え、毎日続けることにより、ホルモンバランスも改善する効果があるといわれているのです。

子宮や腹痛、腰痛につながるツボを刺激することで、リラックス効果が生まれ痛みが和らぐこともあります。

ツボ押しはいつでも行うことができ、副作用もなく安心です。

子宮の痛みに効果があるのは、くるぶしの内側から指4本上にある「三陰交」、

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ひざの内側から指4本上の「血海」、おへそから指1~2本下の「気海」。

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人工受精後になんとなく痛みがあったり、下腹部が重いときは、痛みに効くといわれているツボ押しで、リラックスしましょう。

人工授精後に痛みがあったときの過ごし方

人工受精後に痛みが出たら、ゆったりリラックスすることで徐々に緩和されることがほとんどです。

なるべく無理をしないようにし、家族に協力してもらいながら過ごしましょう。

入浴で体を温める

痛みが出た場合、血行をよくすることで痛みは緩和されることが多いようです。

水分をこまめに摂ることを心がけ、下半身を冷やさないようにして過ごしましょう。

入浴は、体全体の血行がよくなりリラックス効果もあるため、とてもおすすめです。

ぬるめのお風呂にゆったりと浸かりましょう。

暑い夏は、シャワーだけで済ませる方も多くいますが、できるだけ湯船に浸かるようにしましょう。

体を芯から温めることで、痛みが和らぎ、ぐっすり睡眠をとることができます。

入浴後も体が冷えないように注意しましょう。

アロマの香りでリラックス

自分が好む香りというのは、自分にとってもリラックス効果があるといわれています。

加湿器にアロマオイルが入れられるタイプも多く販売されているので、香りだけでなく、アロマランプなどの美しい光にも癒されることでしょう。

入浴のときに、浴槽の中にアロマオイルを数滴入れたり、ハンカチや持ち物に香りをつけるなど、用途もさまざまです。

アロマとは、香りのついた精油のことですが、その香りと精油に含まれる成分も、痛みに対して効果があり、多くのクリニックでも使われています。

カモミールやセージ、ゼラニウムは婦人科系の痛みにも効くといわれ、ベルガモット、ローズ、ラベンダーなどは心を穏やかにしてくれます。

ただし、生理を促すアロマオイルもあるので、妊活中はアロマオイルの使用にも注意が必要です。

なるべく安静に過ごす

痛みがあるときは、無理をしないことが大切です。

女性というのは仕事や家事など、しなくてはいけないことも多く、多少の痛みなら我慢してしまうことも多いもの。

無理をすると痛みが増すこともあり、気分も悪くイライラすることにもつながります。

なによりも身体が一番大切です。

仕事も無理はしないようにし、家事は家族に協力してもらいましょう。

人工授精の痛みは、ほとんどが1~2日で改善します。

その間はなるべく安静に過ごしましょう。

痛みが長引く場合は、我慢せず、治療を受けたクリニックへ早めに受診するようにしましょうね。

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無理をしないのが一番!

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人工授精は、経験を積んだ専門医が、安全な器具でおこなうことがほとんど。

安心して治療を受けることができるでしょう。

しかし、万が一痛みが出た場合は、無理をせず、ゆったり過ごすことで、徐々に改善していくことが多いようです。

もし、痛みが強い場合や出血が長引くときは、我慢せずにクリニックへ連絡しましょう。

多くの方が人工授精により妊娠しているという統計もあるので、相談しながら行ってみてはいかがでしょうか。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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