排卵日を予測して性交を行うタイミング法。
妊娠しやすい時期にタイミングをとることで、妊娠の確率を高めることができます。
しかし、なかなか妊娠できず、不安な気持ちを抱えている人も。
では、妊娠を妨げている原因は一体なんなのでしょうか。
この記事では原因となり得るポイントを解説していきますので、是非妊娠しやすい体作りに役立てみてくださいね。
タイミング法は、不妊治療のファーストステップとしても用いられている方法ですが、身体本来の働きを活かした方法でもあります。
タイミング法を行っても妊娠につながらない場合、「もしかして、不妊なのでは?」と不安が大きくなってしまう人も少なくないですよね。
タイミング法でもなかなか妊娠しない場合、何が原因になっているのでしょうか?
また、自分自身で出来ることはあるのでしょうか?
まずは、考えられる原因について学んでいきましょう。
タイミング法で妊娠しない場合、排卵日予測の間違いやズレが原因になっていることがあります。
特に、病院で検査等を受けず、基礎体温の計測等によって排卵日予測を自分で行っている場合、排卵日のズレに気づかず、タイミングがずれてしまっていたというケースも意外と少なくないのです。
また、生理が毎月定期的にきていても、排卵に時間がかかったり、排卵自体が起こっていなかったりする排卵障害が原因になっている可能性も。
実際に、不妊を訴える人の25%以上は、排卵障害が原因となっているケースも多いのです。
タイミングのズレや、排卵障害は、なかなか自分でははっきりとわからないもの。タイミングをとっているつもりでも、なかなか妊娠しない場合には、念のため病院を受診し、身体の状態を正しく知ることが大切です。
女性の身体に大きな影響を与えるさまざまなホルモン。
エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンは、生理周期とともに分泌量が変動し、卵胞の成熟を助けたり子宮内膜を厚くしたりと、生理周期や妊娠にも大きく関わっています。
しかし、ホルモンバランスは、ストレスや不規則な生活習慣などによって乱れやすいという特徴も。
ホルモンバランスが乱れると、身体の働きが十分に機能せず、妊娠を妨げてしまうことがあります。
不妊の原因として悩む人が多い排卵障害も、ホルモンバランスの乱れによって起こりやすいといわれています。
また、女性の身体には男性ホルモンも存在していますが、その量が増えてしまうと卵子がなかなか成長できず、排卵しにくくなることも。
排卵には、ホルモンバランスが大きく関係しているのです。
妊娠しやすい身体を作るためには、バランスのとれた食生活が大切です。
ダイエットや偏った食生活により十分な栄養がとれていないと、身体の機能が十分に働きません。
タンパク質は、身体を作るだけでなくホルモンを生成するためにも欠かせない栄養素。
不足することで、妊娠を妨げてしまう可能性があるのです。
また、ビタミンDが不足すると、卵子の数が減少してしまうことも。
卵巣の卵子の数は胎児の頃から決まっているため、排卵によって減少していくものですが、ビタミンD不足は減少をさらに加速させてしまう可能性があるのです。
ビタミンDは食品で摂取することができますが、日光不足でも引き起こされるため注意が必要です。
妊娠には、年齢も大きく関係しています。
妊娠の確率は、20代をピークに、年々減少傾向に。
妊娠の確率は、若くて健康なカップルであっても20%と決して高い確率であるとはいえないでしょう。
年齢が上がることで、この確率はさらに下がってしまうため、どうしても妊娠につながりにくくなってしまうのです。
さらに、高齢で妊娠した場合、さまざまなリスクがあるといわれています。
流産や早産などの可能性や、産まれてくる子どもに染色体異常が見られる可能性が高くなってしまうのです。
さらに、妊娠自体が母体にとって大きな負担になりやすく、出産時の負担が大きくなる可能性もあります。
年齢によって、妊娠しにくくなるだけでなく、リスクにつながる可能性があるということを覚えておきましょう。
妊活中は、どうしても精神的に不安定になりやすい時期。
特に「子どもが欲しい」と強く望んでいる場合には、不安や焦りを感じてしまうことも多いでしょう。
身体に異常がなくても、不安や焦りなどのストレスによって、妊娠しにくくなることがあります。
ストレスによってホルモンバランスが乱れたり、排卵日が大きくずれたりすることも多いのです。
また、妊活には女性だけでなく、男性側の協力も欠かせません。
女性の場合には、生理周期や排卵日などにより自然にタイミングを意識しやすくなりますが、男性側の場合にはなかなか思うようにいかないことも。
夫婦関係を良好に保ち、将来の育児不安も今のうちに解消できるように、お互いにストレスを少しでも減らしておくように努めるなど、妊活に対する夫婦での考え方を話し合っておくとよいでしょう。
普段何気なく行っている生活習慣によって、妊娠を妨げていることもあります。
お酒やたばこは、嗜好品として日頃から楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。
しかし、妊娠を希望している場合にはできる限り控えたいもの。
特に喫煙は、ニコチンによって血管が収縮し、血行不良を招いてしまいます。
血行が悪くなると、身体の機能が正常に機能せず、妊娠しにくくなってしまう可能性があるのです。
妊活を始めたら禁煙することをおすすめします。
また、妊活中の飲酒は、適量であればそれほど心配することはありません。
ただし、頻度や量が多いと体に負担がかかり、ホルモンバランスや排卵に影響する可能性も。
飲酒を楽しみたいときには、適量を心がけましょう。
体型維持や体重を減らすために、ダイエットを意識している女性も多いでしょう。
食事を腹八分目に抑えたり、ヨガやウォーキングなどの適度な運動を行ったりすることで、健康的な身体を目指すことにもつながります。
しかし中には、極端な食事制限など、過度なダイエットを行っている女性も少なくありません。
食事の量や回数を極端に減らしたり、特定の食品しか食べなかったりすると、身体にとって負担に。
生理や排卵などの働きを妨げる可能性もあり、結果的に妊娠しにくい状態を引き起こしてしまいます。
妊娠しやすい身体へと整えるためには、無理なダイエットは避け、適度な運動を取り入れるようにするとよいでしょう。
妊娠しやすい身体へ整えるためには、毎日の生活習慣から見直してみましょう。
女性の身体は、生理周期によって基礎体温が変化していきます。
基礎体温を計測し続けることで身体の状態を知ることができるので、妊娠しやすいタイミングの把握や体調管理にも役立てることができます。
自分の身体を知る手段として、基礎体温を測る習慣をつけてみましょう。
基礎体温は、毎朝目覚めとともに測定します。
ただし、身体を起こしたり動かしたりすると正確な基礎体温が出ないこともあるため、横になった状態で測定することが必要です。
朝の測定が難しい場合、毎日同じ時間であれば夜寝る前の測定でも構いません。
毎日同じ条件で測定し、それを記録し続けることが大切です。
冷えやすく、血流も滞りやすい女性の身体。
妊娠しやすい身体へ近づけるためには、体温を上げることや血流促進を意識して生活してみましょう。
適度な運動や入浴は、体温が上がりやすく、血流促進にもつなげることができます。
ちょっとした合間のストレッチや、通勤や買い物時間を利用したウォーキングなど、取り入れやすいものから少しずつ始めてみるとよいでしょう。
また、忙しく、入浴はいつもシャワーで済ませてしまう人も少なくありません。
しかし、湯船に浸かると血流を促してくれるだけでなく、リラックス効果も期待できます。
妊活や仕事などでたまったストレスは、湯船でゆったりと過ごしながらリフレッシュしてしまいましょう。
洗面器などを利用した足湯も、より手軽で効果的な方法です。
妊娠への強い希望や、なかなか授からない不安や焦りなど、妊活中はストレスも溜まりやすいもの。
しかし、ストレスは妊活の大敵です。
身体には問題がなくても、ストレスによってホルモンバランスの乱れを引き起こしたり、排卵日が大きくずれ込んだりすることも多く、妊娠の妨げとなっていることも少なくないのです。
妊活や仕事、家族、人間関係など、ストレスの原因は人それぞれ。完全になくすことも難しいものでしょう。
ストレスとはうまく付き合うことが大切です。
溜め込む前に信頼できる人に相談したり、自分なりの発散方法をみつけたりすることで、ストレスに負けない身体へと導くことができるでしょう。
いくら妊娠しやすい時期にタイミングをとっていても、身体の状態が整っていなければ、なかなか妊娠にはつながりません。
妊娠しやすい身体へと近づけるためには、まず生活習慣を見直し、身体の状態を整えていきましょう。
しかし、何気なく行っている習慣を変えるのは意外と大変なこと。
いきなりすべてを変えようとするとストレスが大きくなってしまいます。
できることから始めていき、少しずつ妊娠を意識した生活へと変えていきましょう。