体外受精の移植後、どれくらいで妊娠症状があらわれるのでしょうか?
どんな妊娠症状が起こるのでしょうか?
妊娠症状について知っておくことで、症状が起こったときに焦らず対処することができます。
また、症状が辛いときの対処法も知っておくとよいです。
早ければ、移植後1週間で妊娠症状が起こることもあります。
では、妊娠症状には具体的にどのような症状があるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
体外受精の移植後に下腹部痛があった場合、その原因として考えられるのは、着床に成功した可能性があるということ。
受精卵が着床したときに子宮が変化することで起こる痛みで、妊娠の初期症状の1つです。
人によって痛みの感じ方はそれぞれ違い、チクチクとした痛み、お腹が重だるくなる痛み、生理痛のような痛みなどがあります。
また、着床したときに少量の着床出血を起こすこともあるため、生理痛だと勘違いをすることが多いです。
生理痛と着床したときの下腹部痛は症状がよく似ているので、間違えないようにしましょう。
妊娠初期の症状に、気分の落ち込みもあります。
これはホルモンの影響により起こる症状です。
体の不調だけでなく、ホルモンのバランスが崩れて心の健康状態まで保てなくなることがあるということに注意しなければいけません。
心と体の健康を保つことが、赤ちゃんにとって良い影響を与えるからです。
また、体外受精の移植後の判定待ちの状態で、上手くいっているかどうか不安になりすぎて気分が落ち込んでしまうというケースもあります。
あまり思い込まず、普段通りに落ち着いて日常生活を過ごすことを心がけましょう。
正常なおりもののは、個人差があるので一概にはいえませんが、無色透明か乳白色かクリーム色で、生臭く酸っぱいようなニオイ。
そして、着床して妊娠した場合、おりものが変化することがあります。
着床後のおりものの変化として起こる例は、色が変化することです。
例えば、白く濁る、黄色っぽくなる、クリーム色になるなど。
最も多い変化は、着床出血によっておりものに微量の血液が混じり、茶色く色が付いたおりものになるということです。
しかし、着床出血についても個人差があるので、一概にすべての方にこのような変化があるとは限りません。
妊娠初期の多くの女性が悩まされるのがつわりです。ちょっとしたにおいでも敏感になり、吐き気を感じたり嘔吐してしまうこともあります。
つわりの症状や期間には個人差がありますが、妊娠4週~6週くらいにはじまり、妊娠16週くらいになると自然に落ち着いてくることが多いです。
また、食べものの好みが変わるというつわりの症状が出ることも。
食べづわりで、食べていないと落ち付かないという場合は、小分けにして食べるとよいです。
吐きづわりで、食事や水分をとることができないくらい重度なら、産婦人科に相談しましょう。
妊娠初期~中期になると、女性ホルモンがたくさん分泌されるので、月経前のように重たい頭痛や体のだるさが起こることがあります。
黄体ホルモンであるプロゲステロンが血管を拡張する作用があるために頭痛が起こるようです。
肩こりが原因で頭痛が起きることもあります。
頭痛が起きたら、首や肩のストレッチをしてコリをほぐしましょう。
また、市販の頭痛薬を独断で服用するのは、胎児に悪い影響を与えるかもしれないので避けましょう。
頭痛薬を服用したい場合は、必ず医師に相談しましょう。
妊娠症状が起こっても、焦らずに対処することが大切です。
体外受精の移植後に、妊娠症状が起こっても、すぐに病院に行くのではなく基本的には妊娠判定日まで待ちましょう。
判定日は、移植してから約2週間後です。
判定日には、病院で血液検査などを行い、妊娠しているかどうかの判断をします。
判定日まで結果を待ち続けるのは、焦りや不安な思いが抑えられなくなるかもしれません。
妊娠症状が起こっているだけであれば、基本的には指定の妊娠判定日まで待ってから病院に行きます。
しかし、体調不良などでいつもとは違う症状が起こっているなど、何か少しでも不安や違和感を感じることがあれば、すぐに病院に相談したほうがよいです。
どうしても約2週間後の妊娠判定日まで待てないのであれば、妊娠判定薬を使って自分でフライング検査してみるとよいでしょう。
体外受精の移植後から着床するまでは3~5日かかるといわれているので、少なくとも移植後5日~7日経ってからフライング検査をしたほうがよいです。
それ以前に妊娠判定薬を使っても、正しい結果は出ません。
より確実な判定結果を得るためには、移植後1週間以上経ってから検査をすることが大切です。
また、ドラッグストアなどで市販されている判定薬には、「妊娠判定薬(検査薬)」と「早期妊娠判定薬(検査薬)」とありますが、移植後1週間ほどでフライング検査をするなら、「早期妊娠判定薬」を選びましょう。
冷え性がありお腹が冷えることが多いときは、下半身をよく温めましょう。
ホッカイロや腹巻をして体を温めて血流をよくすることが体のためになります。
体外受精後にお腹を温めたほうがよいというのは、医学的な根拠はないものの、冷え性の方がお腹を温めて血流を上げたことで体外受精後の妊娠率が高まったというデータがあります。
暑いのにわざわざ腹巻やカイロをする必要はありませんが、冷えているよりは温めたほうがよいです。
妊娠初期の頃は、体の中で様々な変化が起こっており、つわりなど体調が悪くなることも多いです。
無理をすることで、最悪の場合、流産をしてしまう恐れもあるので、決して無理をしてはいけません。
つわりがひどい場合は、仕事を休みましょう。
また、家事も夫に協力してもらうなどしてなるべく休むことが大切。
あまりにも体調が悪く辛いと感じたら、次病院に行く日まで待つことなく、医師に相談しに行きましょう。
体調に合わせた薬を処方してもらえるかもしれません。
移植後の妊娠初期症状で最も多いのは、生理痛のような症状の腹痛です。
その他にも、頭痛など痛みを伴うことがあります。
痛みを我慢することは、精神的なストレスを溜め込むことにもつながるため、体も心も健康を維持できなくなるのでよくありません。
また、痛みが強く感じる場合は、別の原因が隠れている可能性もあるので、まずは病院に行き医師に診てもらいましょう。
そして、医師から痛み止めを処方してもらうなどして我慢しないように対策することが大切です。
着床したとき(妊娠したとき)の症状には個人差があります。
腹痛などの痛みやおりものの変化が起こる方が多いのですが、妊娠しても全く変化が起きないという方もいるのです。
症状がなくても、妊娠の可能性はあります。
体外移植をしてから約2週間後が妊娠の判定日になりますが、それまで妊娠の症状が出なくても、希望を持つことは出来ます。
あまり深く考えすぎると、そのことがストレスになり体のためによくないので、普段通りに過ごしながら判定日を待ちましょう。