2018.07.07

「体外受精での採卵が不安…」どんな採卵方法がある?痛みは?

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不妊治療のなかでも、体外受精となると医療行為と言う事もあり、少しハードルが高く感じることもあるでしょう。

まして採卵は、痛みがあるといううわさを聞くこともあり、不安を感じてしり込みすることも。

実際の採卵はどのようなものか理解して、少しでも不安感を取り除きましょう。

不妊治療は不安を感じやすいため、実際に治療を行う治療院とよく相談しながら進めていく必要があります。

自分に合った方法を見つけるまで、根気よく話して、納得したうえで治療に移るとよいでしょう。

もちろんパートナーとの話し合いもとても大事。

よく話して後悔のない不妊治療を始めましょう。

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体外受精を行うケースとは?

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体外受精を行うケースはタイミング法などのそれまでの不妊治療がうまくいかなかった場合や、高齢出産に差し掛かり、なるべく早い妊娠が望まれる場合です。

これまで体外受精はかなりハードルの高い不妊治療とされてきましたが、近年不妊治療自体が一般化し、体外受精も珍しくはなくなってきています。

人工授精からのステップアップ

体外受精の前に人工授精というステップを踏むことが多いです。

人工授精は、採取した精子を女性の子宮に入れ、受精をさせる方法で、自然妊娠を望むタイミング法よりも、高確率で妊娠ができるとされている方法です。

しかし、この人工授精で結果が出なかった場合は、次のステップとして、体外受精にすすむことが多いようです。

体外受精は受精そのものを体外で行うため、確実に受精をさせることができます。

その受精卵を女性の体内に戻すことで、妊娠をはかります。通常よりも妊娠の可能性を高めることができます。

体外受精しか方法がないと診断された

不妊治療を始め、検査をした結果、体外受精以外の方法での妊娠が難しいと判断されることもあります。

卵管性不妊や重度男性不妊などがそれにあたります。

こういったケースでは、はじめから体外受精を行うように勧められることが多いでしょう。

また、通常の不妊治療には多くの場合女性の方に身体的負担がありますが、重度の男性不妊の場合は、男性側にも手術が必要な場合もありますので、どちらにとってもつらい治療となることでしょう。

こういったことから、体外受精にふみ切る前には、パートナーとよく話し合い、不妊治療を進めていく必要があります。

採卵をするために行う排卵誘発方法

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女性の身体から卵子をとる場合、手術のようにメスを入れるのではなく、排卵を誘発する薬を使って、卵子を採取します。

このときに痛みを感じることがあることから、採卵に対して恐怖心がある女性も多いことでしょう。

以前は、採卵に時間がかかり、非常に大変であったこともあり、不安も多いかも知れませんね。

まずは、どのような手順になるのか、知っておきましょう。

治療期間の短いショート法

不妊治療にはいろいろな方法があり、時間がかかるものから、短期的に一気に行えるものがあります。

症状によっても違いがありますが、共働きであるなど、時間がとりにくい場合は、病院に通う回数が少ない方法の方が取り組みやすいことでしょう。

卵巣過剰刺激症候群の場合は、治療期間の短いショート法が選択されることが多いようです。

治療期間が短い方が時間的な負担は少なくて済むため、楽な部分もありますが、いずれにしても、女性にとって不妊治療は体に負担がかかるつらいものではあります。

排卵日をコントロールしやすいロング法

排卵日をコントロールするロング法は、注射の量が多いことと、注射の痛みが強いことから女性にとって負担が多い治療法でもあります。

どんな治療法を選択しても、多くの場合女性の側に身体的負担が多い傾向が強く、痛みを伴うのは多くの場合は女性です。

こういったことから、不妊治療をきっかけに夫婦仲が不仲になる場合もありますので、事前によく話し合っておくことが重要といえるでしょう。

また、女性は無理をしすぎず、自分の身体とよく相談する必要があります。

卵胞が発育しやすいアンタゴニスト法

治療費が高額になる方法として、卵胞が発育しやすいアンタゴニスト法があります。

妊娠とは、受精をしただけでなく、着床をし、その後卵子が育っていかなくては、妊娠に成功したとはいえません。

受精後のフォローをしっかりとしていくのも不妊治療の一環なのです。

ですが、これは妊娠後の経過も観察していき、その前後でも多くの投薬が必要になっていくため、どうしても高額な治療法になりがちです。

こういった金銭的負担を減らすために、国として助成を行っている、または独自で助成を行っている自治体もありますが、まだまだ不十分であるといえるでしょう。

採卵前日の過ごし方は?

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採卵の前日はどのように過ごせばよいのでしょうか。

活動は控えるべき?

お酒は控えた方がよい?

多くの気になるポイントがあるかと思います。

どう過ごすべきかしっかり理解して、採卵日に備えましょう。

体をゆっくりと休める

採卵に向けて、不安でいっぱいになる気持ちは大いに理解できますが、可能な限り緊張せず、リラックスして過ごすようにしましょう。

穏やかな気持ちになれるような音楽を聞いたり、のんびり過ごすために、仕事や家事を控えめにしておくなどといった、自分に合ったリラックス法で1日を過ごしましょう。

体をゆっくりと休めて、とにかく無理をしないことが、一番のポイントです。

お気に入り飲み物をのんで、好きな小説でも読みながら、早めに就寝してしまうとよいでしょう。

麻酔をする人は絶食する

麻酔をする人は、針の太さによるところもありますが、医師から絶食を指示されることもあります。

この場合は医師の指示通り、一定の時間からは絶食を行うようにしましょう。

うっかり食べてしまわないように、どこかに書くか貼るなどして、忘れないようにしましょう。

採卵の前は医師から多くの指示を受けることでしょうから、よく聞いて、しっかりと守るようにしましょう。

とくに食事に関する指示は重要ですので、よく聞いて覚え、指示どおりにする必要があります。

睡眠時間をしっかりとる

採卵は、昔に比べればずいぶん体への負担が減ってきていますが、それでも心身ともに疲れる作業ではあります。

そのため、当日に備える必要はあるでしょう。

まずは、睡眠時間をしっかりととり、体力を蓄えて臨みましょう。

緊張のあまり眠れない場合などは、ベッドに入って体を休めるだけでも十分です。

とにかく体力を使わないように、気を付けて過ごすようにしましょう。

目を閉じて体を休めるだけでも、十分な休養になります。

採卵後の過ごし方は?

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採卵後の過ごし方は、基本的には医師の指示に従うようにしましょう。

仕事などで特殊な勤務に就く機会がある場合は、そのことも相談して、どうしたらよいか指示を仰ぎましょう。

基本的には穏やかに過ごすことが重要です。

当日は運転を控える

麻酔を使用した場合は、麻酔が残っていることもありますので、当日は運転を控えた方がよいでしょう。

もとより運転は、体調が万全の時のみに行うべきものですので、麻酔が残っている可能性があるときはやめておく方がよいのです。

同様に、自転車に乗ることも控えておくとよいでしょう。

送迎してくれる人がいない場合は、タクシーなどを利用して、体に負担をかけないようにしておくことが大切です。

激しい運動は控える

採卵の当日は、卵巣を休ませるためにも、激しい運動は控えましょう。

いつもストレッチやヨガを行っている人も、軽く上半身のコリをほぐす程度に抑えておき、下半身に負担をかけるような運動はやめておく方がよいのです。

どの程度の運動をしてもよいか、医師に聞いておくとよいでしょう。

採卵は自覚はなくても、体には大きな負担がかかっています。

いつも以上に自分をいたわり、気を使って生活をしていくことが非常に重要になります。

無理をせずに、なるべくリラックスして1日を過ごすようにしましょう。

腹痛が続くときは受診する

採卵後、出血があった場合は、異常がある場合もありますので、注意が必要です。

少量の出血がある場合は多いですが、出血の程度によっては再受診するようにしましょう。

事前に医師から指示があるはずですので、医師の指示に従うとよいでしょう。

また、腹痛が続くなど、あきらかな異常を感じる場合は、早めに受診をすることが、自分自身の身体にとってよいことです。

採卵は不妊治療の始まりでしかなく、その後自分の身体で赤ちゃんを育てていくことを考えれば、自分の体をいたわることは、子供をいたわることと同じです。

自分一人の身体だと思わずに、大切にしてあげましょう。

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採卵前後はリラックスを心がけよう!

採卵前後に重要なのは、とにかくリラックスをすることです。

自分に合ったリラックス方法で、できる限り気持ちを落ち着けて、穏やかに過ごしましょう。

今後の妊娠、子育てのことも考えて、自分に合ったリラックス法を見つけておくことは、とても重要です。

不妊治療中はストレスがたまりやすい出来事が多いですが、うまくストレスと付き合って、やさしい気持ちで赤ちゃんを待てるようにしましょうね。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。