2018.06.20

気になる!人工授精が成功するまでに必要な回数は?

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不妊治療のひとつである「人工授精」。

人工授精が成功するまでに必要な回数はどれくらいだと思いますか?

お金もかかるし期待も大きい分、なかなか成功しないとついつい不安になってしまいますよね。

人工授精は、タイミング法の次の段階となる治療法ですので、人工授精を試す前に成功する目安を知っておくことも大切。

また、人工授精に失敗する理由を知っておくことで、次の治療に備えることもできますので、失敗したときの対処法も見ていきましょう。

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何回試したら成功する?人工授精の成功率

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人工授精の成功率は回数を重ねるごとに変わります。

それでは、回数別の成功率を見てみましょう。

1回目は平均10%前後

人工授精1回目で妊娠に成功する確率は、平均で10%前後。

タイミング法1回目で妊娠する確率は平均で3~5%くらいなので、比べてみると多少成功率が上がるものの、飛躍的に上がるともいい難い数字です。

人工授精は回数を重ねていくごとに成功率が変わり、回数を重ねるごとに成功率は上がっていきます。

一方で、5~6回人工授精をしても妊娠できなければ、それ以上続けても妊娠できないであろうと言われています。

次のステップに進むべきかの判断は、今後の治療について医師と相談することになるでしょう。

6回目から成功率が低下していく

人工授精は、6回目から成功率は低下していきます。

一般的には5回目の失敗後に別の治療を検討するケースが多いです。

ただ、成功率は年齢や体質によって変わります。

場合によっては、人工授精2~3回目の失敗後に体外受精に切り替えることもあるので、医師や夫婦でよく話し合いをすることが大切。

体外受精に切り替えるとなると、費用がぐんと上がります。

経済的な負担が大きくなるということも頭に入れ、最善だと思う治療を選択しましょう。

40代では5%前後になる

成功率は年齢によって変わります。

人工授精1回あたりの成功率は、

・30代未満で12~13%

・30~34歳で9~10%

・35~39歳で7~8%

と、加齢とともに下がっていきます。

そして、40代では「5%」前後まで下がってしまうのです。

もっと年齢が上がればさらに妊娠率は下がっていきます。

また、20代の方が人工授精5~6回までに妊娠する確率は30~40%、30代では約25%。

このように、5~6回ほど人工授精を繰り返すと成功率は上がるのですが、40代の場合は別です。

40代の方が人工授精を5~6回続けたとしても、妊娠する確率は5~10%となります。

そのため年齢によっては、人工授精を続けることなく、早めに体外受精に切り替えることも検討する必要があるのです。

回数を重ねても人工授精に失敗する理由

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回数を重ねると成功率は上がるはずなのに、何度も人工授精に失敗してしまうというケースもあります。

失敗する理由には、どのようなことが考えられるのでしょうか?

卵管が塞がっている

人工授精に失敗する理由の1つとして考えられるのが、卵管が塞がっている「卵管閉塞」です。

卵管が塞がってしまうと、卵子や精子が通過できないので、受精できません。

この場合は症状を治さないと妊娠することが難しいので、治療が優先されます。

卵管が狭くて通りが悪くなっている「卵管狭窄」の場合も同じく、受精卵が通過しにくく子宮までなかなかたどり着けないので、人工授精に失敗する原因の1つです。

卵管は左右で2本あるので、片方の卵管に異常がなければ、そちら側を通って受精卵が着床することは可能。

しかし、炎症が大きく両方の卵管が詰まっていたり、まわりの臓器と癒着が起きている場合、治療をしない限りは人工授精に失敗し続ける可能性が高いです。

精子に問題がある

問題があるのは女性側だけとは限りません。

男性に問題がある可能性もあるのです。

例えば、卵子は正常なのに、精子の数が少ない、精子の運動率が低いなど、精子に問題があり人工授精の失敗が続くこともあります。

しかし、精子の数が少なく、運動率が低かったとしても、絶対に妊娠できないということではありません。

検査をして精子に問題があると判断されたとしても、諦めずに人工授精などの不妊治療を続けることで妊娠できる可能性はあります。

子宮の状態が悪い

子宮に内膜症、筋腫、腺筋症、奇形などの器質的な異常があるなど、子宮の状態が悪いことが原因で人工授精に失敗することも考えられます。

子宮内膜症と筋腫が合併していたり、子宮内膜症が進行して癒着し、卵管閉塞になっていることが原因で妊娠できないというケースもあるのです。

子宮の状態が悪いと、妊娠に至らないだけでなく、妊娠しても維持できず流産してしまうということも起こってしまいます。

状態にもよりますが、まずはその治療をして妊娠しやすい健康な体づくりを優先したほうがよいでしょう。

場合によっては体外受精へのステップアップを提案されることもあります。

人工授精に失敗する回数が多い時の対処法

人工授精に失敗する回数が増えてくると、不安も同じように増えていきます。

失敗が続いたときの対処法にはどのようなことがあるのでしょうか?

排卵誘発剤を使用する

成功率を上げるために、排卵誘発剤を使用することがあります。

排卵誘発剤を使用することで、卵胞を育てて安定して成長した卵子を多く確実に採取できるからです。

ただし、排卵誘発剤を使用することで、双子を授かる確率は上昇します。

双子を授かる確率は絶対ではありません。

それよりも、排卵誘発剤を使用して卵子の数を増やすことで、妊娠できる確率を上げるということを考えたほうがよいでしょう。

詳しい不妊の検査を受ける

失敗する原因を探るためには、詳しい不妊の検査を受けるのが望ましいでしょう。

女性の不妊検査は、初診をしたのちに、卵管造影などのさまざまな検査をし、それでも不妊の原因がわからない場合は精密検査を行います。

初期検査であっても、女性の周期(月経、排卵前、排卵期、排卵後)に合わせてそれぞれの検査を行う必要があるので、最低でも1カ月はかかるということになるのです。

男性の場合は、精子の状態を調べる精液検査や感染症を調べるための採血検査をしますが、いずれの検査も1日で済む検査です。

男性の場合は検査する項目も日数も少ないのですが、女性が不妊検査をするとなると、検査項目がたくさん増えます。

体外受精へとステップアップする

人工授精の失敗が続いたら、体外受精へとステップアップするという選択肢もあります。

一般的には人工授精に5~6回失敗したら体外受精に切り替えるというケースが多いのですが、5回まで続けなくても、年齢や体質によっては早めに体外受精に切り替えたほうがよいこともあります。

医師の判断や夫婦の考えを尊重しながら、よく話し合うことが大切です。

体外受精は治療費がぐんと上がります。

金銭面の負担だけでなく、体と心の負担も追いついていかない可能性があるので、これからの治療をどのように進めていくのかを焦らず慎重に決めていきましょう。

また、住んでいる地域や条件によっては、不妊治療に要した費用の一部となる助成金が出ることがあります。

助成金については、住んでいる地域の自治体に確認しましょう。

治療を休んでリフレッシュする

人工授精の失敗が続くと、ストレスが溜まり体や心のバランスを崩してしまいがちです。

ストレスを溜めると、ホルモンバランスが崩れてしまい、より妊娠しにくくなってしまいます。

不妊治療に疲れたら、一旦治療を休んでリフレッシュしましょう。

旅行に行って気分転換したり、好きなことをしてストレス解消をするのがおすすめです。

気分転換ができたら、また前向きに次の治療に取り組めるようになります。

さらに、治療を休んでリフレッシュしている間に、自然妊娠できたというケースも稀ですがあるので、溜め込んだストレスをなくすことは、妊娠しやすい体づくりのためになるのです。

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焦らずに次の治療法を検討しよう

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人工授精に失敗する回数が増えたとしても、焦って思いつめるのはよくありません。

妊娠しやすい健康的な体をつくるためには、ストレスは禁物です。

どうしても焦ってしまい、ストレスでイライラするようであれば、一旦治療を忘れてリフレッシュすることを考えるのも1つの手段。

他には、詳しい不妊検査を受けて原因を探ってみるのもおすすめです。

体外受精にステップアップすることを検討するのもよいでしょう。

人工授精がうまくいかず、なかなか妊娠できなかったとしても、焦らずに次の治療法を検討することが大切です。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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