不妊治療はお金がかかるというイメージがあり、赤ちゃんは欲しいけど妊活に積極的になれない方もいらっしゃいます。
でも、妊活は早ければ早いほど、良い結果が出やすいもの。
こちらの記事では、不妊治療を行う前に知っておきたい「自宅でできる妊活方法」について解説していきます。
特に負担の少ないタイミング法と、体質改善を行えば自然妊娠の可能性を高めることが出来ます。
なぜ、なかなか妊娠ができない夫婦が多く存在するのでしょうか。
その理由は、精子と卵子の出会うタイミングが大きく左右されるからです。
精子にも卵子にもそれぞれ寿命があり、出会う時期が少しでもずれると、妊娠する確率は大きく低下します。
健康な体であっても、妊娠に至るにはいろいろな条件を満たす必要があります。
自分自身やパートナーの病気を疑う前に、先ずは自宅でできる妊活の第一歩「タイミング法」を取り入れてみましょう。
不妊症の治療法にはいくつかの段階がありますが、その最初のステップが「タイミング法」です。
簡単にいうと、妊娠しやすい排卵の時期に合わせてセックスをすることで、妊娠の確率をあげることができます。
タイミング法は経済的にも身体的にも負担が軽いので、このタイミング法から取り組むのがいいでしょう。
妊活に取り組もうと考えている夫婦は、まず妊娠しやすい日や時期を把握することが大切です。
毎月訪れる「生理」の仕組みを理解することで、このタイミングの時期が分かります。
また、タイミング法の取り入れたセックスを繰り返すことにより、妊娠の確率は2年間で60~70%まであげる事が出来るのです。
排卵日とは、女性の卵巣から卵子が放出される日のことで、生理と生理の間にあります。
この排卵日を基準に、妊娠しやすい時期を知ることができます。
排卵のタイミングも月に1回しかなく、卵子の寿命も1日しかありません。
24時間以内に精子と出会わなければ妊娠はできません。
精子は膣内に射精されてから数日間は寿命が続くため、排卵日の前に精子が膣内にいることがとても重要であり、排卵日の3日前よりセックスをおこなうことがベストタイミングといえるでしょう。
精子が女性の体内で生きていられるのは約5日間ですが、射精から84時間を過ぎると受精能力がなくなるため、実際に受精が可能な時間は84時間しかありません。
また、射精直後は受精能力がなく、受精できる状態になるまで約7時間かかることから、さらに受精が可能な時間が短くなります。
排卵日の症状には個人差があり、下腹部の痛みやだるさを感じる人から全く感じない人までいます。
生理周期が安定してる人であれば、生理の開始予定日の約14日前に排卵が起こりますが、生理周期が乱れがちな人や、体調の影響で変動する可能性は大いにあります。
事前に排卵日を予測するためにどうすればいいのでしょうか。
個人差はありますが、低温相から高温相に変わる節目で体温が大きくさがる日があり、この日を含めて前後数日の間に排卵が起こります。
体を動かすと体温があがるため、朝、目が覚めたら横になったまますぐに体温を測るのがポイントです。
枕元に常に置いておきましょう。
ですが、寝不足や飲酒などが原因で基礎体温が上下してしまう場合もあります。
正確性を高めるためにも、最低3カ月間は計測はおこないましょう。
「脳下垂体から黄体形成ホルモンが大量に分泌されるピークから、約16~24時間後に排卵が起こる」
という仕組みを、利用して作られたのが排卵検査薬です。
毎日使用することにより、陽性反応を示す線が徐々に濃くなっていきます。
陽性反応を示したタイミングでセックスをおこなうと、妊娠する確率が高くなります。
また、日本製と海外製のものがありますが、性能に大きな差はありません。
婦人科などの超音波検査では、卵子を包む細胞の大きさを測ることで排卵日を予測できます。
卵胞は約20~22mmになったタイミングで排卵をおこなうため、このサイズを測ることにより、とても正確な排卵日が判断できます。
ただ、初診、排卵予測、排卵確認を含め約10,000円の費用がかかります。
病院により、保険適用がみなされない、または回数が決められている場合がありますので、受診する前に最寄りの病院に問い合わせしてみるのがいいでしょう。
妊娠しやすい体とは、健康でストレスがなく生理が順調にきている状態です。
自分の体が正常なのかを調べることがなによりも大切で、また体が健康になり体調がよくなると、妊娠できる可能性もあがります。
日ごろの少しの努力次第で、妊娠しやすい体に変えることができるのです。
今一度、生活習慣を見直してみましょう。
生理が順調にきている状態を保つためには、子宮と卵子の質を高めることが大切です。
正常な生理周期になっていないと、妊娠できる可能性も低くなり、生理不順や不正出血が引き起こします。
好き嫌いが多かったり、外食が多い人はどうしても栄養が偏ってしまいがちです。
また、過度なダイエットや食べ過ぎは女性ホルモンのバランスを崩し、生殖機能に障害をもたらします。
適切な量の食事を摂取し、野菜中心の栄養バランスがとれたメニューを心がけましょう。
特に、亜鉛や葉酸、ビタミン類を積極的に取り入れることにより、妊娠に必要な栄養素を補ってくれます。
骨盤内の血流が悪くなると、卵巣や子宮に影響がでてしまい妊娠力が低下します。
そのため、適度な運動を普段の生活に取り入れることが大切です。
激しい運動をする必要はなく、会話をしながら楽しめる運動を選びましょう。
たとえば、ウォーキングやストレッチなど、パートナーと一緒に始められる手軽な運動が好ましいです。
ストレスも妊娠力の低下の原因につながります。
強いストレスを受けると、脳の視床下部に影響がでてしまい、妊娠に必要なさまざまなホルモンを分泌する指令がでなくなります。
日ごろの生活習慣を見直すとともに、ストレスはため込まず、趣味や運動などで上手に解消しましょう。
女性は本来、健康であれば誰もが妊娠しやすい体のはずです。
ですが、さまざまな要因の影響で、生殖機能の低下や女性ホルモンの減少などを招き、妊娠しにくい体へと変化している人も少なくありません。
受精能力が高い卵子をつくるためには、どんな心づくりがあるのでしょうか。
妊娠しやすい生活習慣のひとつとして、ストレスをためないことがあります。
妊活にストレスを感じる人も多いかと思いますが、きっとパートナーも同じ気持ちです。
夫婦2人の時間を大切にし、息抜きにデートや旅行などでゆっくり話し合う機会を作りましょう。
時間がない人でも、毎日の挨拶を欠かさないようにすることで心も満たされます。
愛情を深めることが心の安定へとつながり、乱れていたホルモンのバランスも整います。
辛い妊活によりストレスをため込むと、生殖ホルモンの分泌がうまくされず、生理周期の乱れや排卵機能の低下などを招き、結果的に不妊へとつながってしまいます。
結果、この不妊の状態が続くことにより、さらにストレスを引き起こす悪循環がうまれてしまいます。
そんなときは妊活は一旦中断しましょう。
自由に生活をすることで気分転換になります。
年齢的な理由で焦る人もいると思いますが、ゆったりとした気持ちで前向きにおこなうことが妊娠への近道につながります。
妊娠がしたいと思うほど、気づかないうちにストレスをため込んでしまっている人は多いと思います。
心の健康が損なわれると妊娠を遠ざけてしまいます。
妊娠の確率をあげるためには、毎日の努力の積み重ねがとても大切で、タイミング法も生活習慣も続けることがなによりも重要です。
自分の生活に合った無理のない生活で、妊娠しやすい体をつくりましょう。