2017.11.27

妊活によい温泉の効果とは?体の中から温まって新陳代謝とリラックスを

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妊活中は、体の中から温めて妊娠によい状態にしておくことが大切です。

体によい効果のある温泉。

硫黄泉、塩化泉、有名な子宝温泉などさまざまです。

自然の中で体も気分もリフレッシュしたら、妊活中も快適に過ごせます。
お気に入りの温泉を探してみましょう。

妊活に温泉がいい理由

身体が温まる

温泉に浸かることによって、さまざまな体によい効果を得ることができます。
身体が温まることで、血行がよくなり、それは抹消血管まで行きわたって新陳代謝を促します。

そして、体内の老廃物を体外へ排出する働きをします。

この効果を、「温熱効果」といいます。

不妊の原因の一つに、「冷え性である」ということがあります。
ストレスでも、身体は冷えやすくなります。

赤ちゃんは温かい体に宿るという古くからの言葉もあり、妊活中は身体を温めることが大切です。
手と足が冷えていたら、それはおなかが冷えていることが原因です。

お尻が冷えていたら、それは子宮と卵巣も冷えていることになります。
妊活中は普段から下半身を冷やさないように、ゆったりめの下着や温かい服装で保温しましょう。

入浴は、ゆっくり下半身を中心に温めてください。
そしてときどきは、より体の中から温まる温泉に入ると効果があります。

赤ちゃんができるところに関わる場所を温めることで、性腺のホルモンの分泌が増えるといわれています。
日本人の好む温泉の温度は、42℃だそうです。

妊活のための温泉として、いくつもの子宝温泉といわれる温泉がありますが、少しぬるめの温度の温泉が多いということが共通しています。

リフレッシュ効果がある

妊活中は、さまざまなストレスを感じる時期でもあります。
そのような時に、気分をリフレッシュして、リラックスすることはとても大切です。

温泉には、リフレッシュさせて、ストレスを解消する効果があります。
リフレッシュすると、悩んでいたことも、前向きな捉え方ができるようになることが多いです。

いつも前向きな気持ちになれない時もありますが、努力している自分にやさしく、ストレスから解放してリラックスすることは、体にもよい影響があります。
海やプールに入る時と同じで、お湯に入ると体が浮きます。

浮くことによって、体重を支えている筋肉、関節などの負担が軽くなります。

この時、体重は10分の1になります。
この効果を、「浮力効果」といいます。
体が重力から解放されて、温まることで、リラックスした時に出る「α波」という脳波が出やすくなります。

リラックスはホルモンバランスの乱れを回復させるので、妊活によい効果があります。

水圧でマッサージ

温泉は、たえずお湯が沸き出ているために、天然のマッサージの効果があります。
そして、水圧で足の方から血液が循環していき、リンパの循環もよくなります。

この効果を、「水圧効果」といいます。

足は第2の心臓と呼ばれるように、全身の血液の3分の1が足にあります。
陸の上では重力があるため、足の血液の心臓への循環が上がりにくくなっていますが、お湯に浸かったことによって、心臓、そして体全体に循環しやすくなります。

これを「ポンプアップ効果」といいます。

体の表面積すべてにかかる水圧は、「静水圧」と呼ばれますが、静水圧は体の中に作用して、内蔵も運動しやすくなります。

デトックス効果がある

デトックスは、体に溜まった有害物質や毒素を体外へ排出することです。
人間の体には、デトックスする機能が備えられていて、便、尿、汗などによって毒素は体外へ常に排出されています。

ですが、一度ですべて排出されることはなく、普通に生活していると溜まっていきます。
それで意識的にデトックスしていくと、美肌、血液の循環、むくみの解消、ストレスの解消などに効果が期待できます。

デトックス効果のある有名な美容方法では、ゲルマニウム温浴(ゲルマニウムを含むお湯に、手足を付けて温浴する)、岩盤浴(温めた天然石などをベッドにして、汗をかくサウナ風呂)などがあります。
温泉では、天然でこのデトックス効果が得られます。

普段の入浴に温泉の入浴剤を使うのもいい方法です。
新陳代謝をよくして、体の中からきれいになることは、妊活にもよい効果があります。

妊活におすすめの泉質

保温効果の高い二酸化炭素泉

二酸化炭素泉は、遊離炭酸を含む温泉です。
「炭酸泉」「食塩泉」または、「ラムネの湯」とも呼ばれます。

入浴すると炭酸が泡になって肌について、手でさわった感触が心地よく、炭酸ガスが体内の血管を広げて、新陳代謝を高めます。
ぬるめのお湯なので、心臓に負担もなくゆっくり浸かれます。

冷え性の改善や美肌に効果があります。
湯上りの後はぽかぽかに温まります。
日本では0.6%しかない稀少な温泉です。

大分県の長湯温泉、兵庫県の有馬温泉、長野県の平治温泉などです。

身体があたたまる塩化物泉

塩化温泉は、お湯の中に海水に似た成分の食塩を含む、慢性の婦人病と冷え性など、女性特有のトラブルを改善します。
高齢者にも効果のある温泉です。

湯冷めがしにくく、よく温まるので、「熱の湯」ともいわれています。
温泉に浸かると、皮膚に塩分が付着して汗の蒸発を防いで、保温すると同時に保湿をします。

温熱効果が持続するので、ダイエットにも効果的。
塩分には殺菌効果もあるので、「傷の湯」とも呼ばれます。

皮膚が過敏な方は、長時間の温浴は避けて、短時間にしてください。

そのほかは、強塩化物泉のお湯は飲用すると害になります。
飲まないように気をつけて入りましょう。

日本では古くから多い温泉です。

北海道の登別温泉、静岡県の熱海温泉、和歌山県の白浜温泉などです。

温泉に正しく入る方法

1.温泉に入る前に、水分補給をします アルコールや、カフェインの入っていない飲み物で補給してください。
ミネラルウォーターなど。
2.かけ湯をします 心臓から遠い手足の方から順々に行いましょう。

    1. 体の汚れを落とし、温泉の温度に体を慣らしていきます。
      かけ湯をすると温泉から出たあとの疲労感も軽減します。
    2. ぬるめのお湯を選びましょう(38℃~42℃) 浴槽がたくさんあったら、ぬるめの温度の浴槽を。
      熱い浴槽の場合は、足から半身浴の部分浴にしておきます。
    3. 浴槽に入る時は、足の方からゆっくりと。
      半身浴をして温度に慣れたら、ゆっくり浸かります 5.湯船に入る時は、半身浴を取り入れます。
      長く入りたい時は、浴槽のふちの段に腰かけたりして、半身浴を取り入れたり、外に出たりして休みながら入ります。
      湯にあたったりのぼせないようにしてください。
    4. お湯から上がる時は、温泉の成分が落ちないように、シャワーやあがり湯は浴びないで出ます 温泉の効果ある成分は、お湯から上がったあとも効くからということですが、濃度の高い酸性の温泉や、硫黄の温泉に入った時は、真水のあがり湯で洗い流しておきます。
      肌の過敏な方も、軽く洗い流しておいた方がよいです。
    5. 乾いたバスタオルでポンポンと叩くようにして水気を取ります 肌のためにも、ゴシゴシこすらないで、水気を吸い取るようにタオルを使いましょう。
      日本旅館はバスタオルを置いていないところが多いので、持参するのがおすすめです。
    6. 入浴のあとは、30分くらい休憩を取ります 水分も補給します。
      ビールなどお酒を飲みたい場合は、30分経ってからにしてください。

温泉に入る時の注意点

  1. 食事の前後の30分間は入浴を避ける 温泉に入ると血液の循環が優先されるため、胃や腸の消化するエネルギーが減少します。
    なるべく前後30分はあけて食事を取りましょう。
  2. 入浴時のアルコールは厳禁 お酒を飲んで温泉に入ると、血液の循環がよくなりすぎたり、過剰になります。
    湯にあたったりのぼせたりして、心臓にも影響が出る場合があるので、飲酒することは厳禁です。
    浴場の床は濡れて滑りやすくなっている場合もあります。
    酔っている時は転倒しやすいので注意が必要です。
  3. スポーツをした直後は入浴を避ける スポーツの直後は、心臓の負担が増えるといわれているので、少し休んでから入浴します。
    スポーツの直後は筋肉の血流が増加して筋肉が疲れています。
    その時に温泉に入ると血液の循環が優先されて、筋肉の疲れが取れにくくなります。
  4. 温泉で石鹸で体を洗うのは一回にする 石鹸で何度も洗うと、肌を守っている皮脂を落とし過ぎて乾燥しやすくなります。
    肌荒れなどのトラブルを起こさないためにも、洗いすぎには注意しましょう。

おすすめの子宝温泉

岩手県の石塚旅館

歴史ある石塚旅館の「国見温泉」。
南部のお殿様の隠し湯だったとのいい伝えもあります。

国見温泉は、硫黄泉と炭酸水素塩泉の二つがあり、貴重な黄緑色の温泉です。
湯の花がたくさんあるそうです。

大浴場、小浴場と女性専用露天風呂(熱めのお湯)、混浴の露天風呂(ぬるめのお湯)があります。

営業期間は、5月中旬~11月初旬。
交通アクセスは、東北道盛岡ICから約50分。
JR田沢湖線雫石駅、または田沢湖駅よりタクシーで30分。
貸切バス、マイカーは玄関まで入れるそうです。

国見温泉の石塚旅館は、秋田駒ヶ岳の登山の入口にあり、多くの登山客に親しまれているそうです。
雄大な山並みと、たくさんの美しい高山植物があります。

北海道の雅亭

北海道の登別温泉 パークホテル「雅亭」。
地獄谷のほとり、登別の温泉街の中央に位置します。

大浴場のほかに、五つの名湯があります。
乳白色のにごり湯です。

男女別の露天風呂と大浴場になっています。

  • 硫黄泉(血行を良くし、美肌によい効果 酸性 合流黄硫酸塩泉 硫化水素型)
  • 子宝湯(1、2、3号混合泉。婦人病などに効果 単純硫黄泉 硫化水素型)
  • パーク泉(関節などに効果 含硫黄 ナトリウム カルシウム塩化物 硫酸)
  • 2号泉(疲れ 皮膚 傷などに効果 含硫黄 ナトリウム カルシウム塩化物 硫酸)
  • 奥の湯(効果は多様、万能の湯と呼ばれる 塩泉 硫化水素型)

などがあり、さまざまな効果が期待できます。

交通アクセスは、空港からでは、新千歳空港?~ 登別東IC~登別温泉(約75分)。
JR登別駅からでは、道南バスで「登別温泉ターミナル」で下車。
徒歩10分。

兵庫県の有馬温泉

兵庫県の有馬温泉は、歴史のある「日本最古泉」の一つです。
古事記や日本書紀にも記述があるそうです。

塩分と鉄分を多く含むため、赤色のお湯で「含鉄塩化物泉」、ラジウムを含む「ラドン泉」、炭酸を含む「炭酸水素塩泉」があります。
この「赤湯」が「子宝の湯」と呼ばれていて、赤湯にゆっくり浸かって体を温め、「子宝神社」に行くのが妊活の人気のスポットとなっています。

有馬温泉の子宝神社として、「湯泉神社」(とうせんじんじゃ)があります。

群馬県の伊香保温泉

365段の石段の両側にある温泉街。
歴史は古く、万葉集にも記述があるそうです。

硫酸塩泉の「黄金の湯」とメタけい酸(天然保湿成分)単純泉の「白銀の湯」があります。
伊香保温泉は子宝の湯として有名です。

365段の石段を上ったところに、「伊香保神社」があります。
825年に創設されて、昔から子宝神社として知られているそうです。

神社から先に進むと、子寶屋という子宝まんじゅうを販売しているお店があります。

伊香保温泉の湯の飲泉所、伊香保温泉の露天風呂(公衆浴場)などが、子宝のスポットになっています。

岐阜県の日本まん真ん中温泉

子宝の湯として有名な日本まん真ん中温泉。
檜風呂、釜風呂、露天風呂、サウナが備わっている庶民派の温泉です。

長良川鉄道の「みなみ子宝駅」が温泉になっています。
近くには古くから知られている「子安神社」という子宝神社があり、駅の名前も神社に由来しているそうです。

景色もよく、駅の周辺には観光スポットもたくさんあります。
郡上八幡城、郡上八幡博覧館、モネの池などがあります。

温泉でリラックスして妊活のストレスを解消しましょう

温泉でリラックスすることは、妊活している体によい影響があります。
自然が多く、よい空気の温泉で、ゆっくりと体を温めてください。

体が軽くなって、ホルモンバランスが回復に向かうと、ストレスも解消していきます。
子宝温泉と言われる温泉は、女性特有のトラブルを改善する成分が含まれています。

妊活中の体には効果があるので、訪ねてみるのもリフレッシュになってよいと思います。
自分に合った、素敵な温泉を探してみましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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