妊活中は、体の中から温めて妊娠によい状態にしておくことが大切です。
体によい効果のある温泉。
硫黄泉、塩化泉、有名な子宝温泉などさまざまです。
自然の中で体も気分もリフレッシュしたら、妊活中も快適に過ごせます。
お気に入りの温泉を探してみましょう。
温泉に浸かることによって、さまざまな体によい効果を得ることができます。
身体が温まることで、血行がよくなり、それは抹消血管まで行きわたって新陳代謝を促します。
そして、体内の老廃物を体外へ排出する働きをします。
この効果を、「温熱効果」といいます。
不妊の原因の一つに、「冷え性である」ということがあります。
ストレスでも、身体は冷えやすくなります。
赤ちゃんは温かい体に宿るという古くからの言葉もあり、妊活中は身体を温めることが大切です。
手と足が冷えていたら、それはおなかが冷えていることが原因です。
お尻が冷えていたら、それは子宮と卵巣も冷えていることになります。
妊活中は普段から下半身を冷やさないように、ゆったりめの下着や温かい服装で保温しましょう。
入浴は、ゆっくり下半身を中心に温めてください。
そしてときどきは、より体の中から温まる温泉に入ると効果があります。
赤ちゃんができるところに関わる場所を温めることで、性腺のホルモンの分泌が増えるといわれています。
日本人の好む温泉の温度は、42℃だそうです。
妊活のための温泉として、いくつもの子宝温泉といわれる温泉がありますが、少しぬるめの温度の温泉が多いということが共通しています。
妊活中は、さまざまなストレスを感じる時期でもあります。
そのような時に、気分をリフレッシュして、リラックスすることはとても大切です。
温泉には、リフレッシュさせて、ストレスを解消する効果があります。
リフレッシュすると、悩んでいたことも、前向きな捉え方ができるようになることが多いです。
いつも前向きな気持ちになれない時もありますが、努力している自分にやさしく、ストレスから解放してリラックスすることは、体にもよい影響があります。
海やプールに入る時と同じで、お湯に入ると体が浮きます。
浮くことによって、体重を支えている筋肉、関節などの負担が軽くなります。
この時、体重は10分の1になります。
この効果を、「浮力効果」といいます。
体が重力から解放されて、温まることで、リラックスした時に出る「α波」という脳波が出やすくなります。
リラックスはホルモンバランスの乱れを回復させるので、妊活によい効果があります。
温泉は、たえずお湯が沸き出ているために、天然のマッサージの効果があります。
そして、水圧で足の方から血液が循環していき、リンパの循環もよくなります。
この効果を、「水圧効果」といいます。
足は第2の心臓と呼ばれるように、全身の血液の3分の1が足にあります。
陸の上では重力があるため、足の血液の心臓への循環が上がりにくくなっていますが、お湯に浸かったことによって、心臓、そして体全体に循環しやすくなります。
これを「ポンプアップ効果」といいます。
体の表面積すべてにかかる水圧は、「静水圧」と呼ばれますが、静水圧は体の中に作用して、内蔵も運動しやすくなります。
デトックスは、体に溜まった有害物質や毒素を体外へ排出することです。
人間の体には、デトックスする機能が備えられていて、便、尿、汗などによって毒素は体外へ常に排出されています。
ですが、一度ですべて排出されることはなく、普通に生活していると溜まっていきます。
それで意識的にデトックスしていくと、美肌、血液の循環、むくみの解消、ストレスの解消などに効果が期待できます。
デトックス効果のある有名な美容方法では、ゲルマニウム温浴(ゲルマニウムを含むお湯に、手足を付けて温浴する)、岩盤浴(温めた天然石などをベッドにして、汗をかくサウナ風呂)などがあります。
温泉では、天然でこのデトックス効果が得られます。
普段の入浴に温泉の入浴剤を使うのもいい方法です。
新陳代謝をよくして、体の中からきれいになることは、妊活にもよい効果があります。
二酸化炭素泉は、遊離炭酸を含む温泉です。
「炭酸泉」「食塩泉」または、「ラムネの湯」とも呼ばれます。
入浴すると炭酸が泡になって肌について、手でさわった感触が心地よく、炭酸ガスが体内の血管を広げて、新陳代謝を高めます。
ぬるめのお湯なので、心臓に負担もなくゆっくり浸かれます。
冷え性の改善や美肌に効果があります。
湯上りの後はぽかぽかに温まります。
日本では0.6%しかない稀少な温泉です。
大分県の長湯温泉、兵庫県の有馬温泉、長野県の平治温泉などです。
塩化温泉は、お湯の中に海水に似た成分の食塩を含む、慢性の婦人病と冷え性など、女性特有のトラブルを改善します。
高齢者にも効果のある温泉です。
湯冷めがしにくく、よく温まるので、「熱の湯」ともいわれています。
温泉に浸かると、皮膚に塩分が付着して汗の蒸発を防いで、保温すると同時に保湿をします。
温熱効果が持続するので、ダイエットにも効果的。
塩分には殺菌効果もあるので、「傷の湯」とも呼ばれます。
皮膚が過敏な方は、長時間の温浴は避けて、短時間にしてください。
そのほかは、強塩化物泉のお湯は飲用すると害になります。
飲まないように気をつけて入りましょう。
日本では古くから多い温泉です。
北海道の登別温泉、静岡県の熱海温泉、和歌山県の白浜温泉などです。
1.温泉に入る前に、水分補給をします アルコールや、カフェインの入っていない飲み物で補給してください。
ミネラルウォーターなど。
2.かけ湯をします 心臓から遠い手足の方から順々に行いましょう。
歴史ある石塚旅館の「国見温泉」。
南部のお殿様の隠し湯だったとのいい伝えもあります。
国見温泉は、硫黄泉と炭酸水素塩泉の二つがあり、貴重な黄緑色の温泉です。
湯の花がたくさんあるそうです。
大浴場、小浴場と女性専用露天風呂(熱めのお湯)、混浴の露天風呂(ぬるめのお湯)があります。
営業期間は、5月中旬~11月初旬。
交通アクセスは、東北道盛岡ICから約50分。
JR田沢湖線雫石駅、または田沢湖駅よりタクシーで30分。
貸切バス、マイカーは玄関まで入れるそうです。
国見温泉の石塚旅館は、秋田駒ヶ岳の登山の入口にあり、多くの登山客に親しまれているそうです。
雄大な山並みと、たくさんの美しい高山植物があります。
北海道の登別温泉 パークホテル「雅亭」。
地獄谷のほとり、登別の温泉街の中央に位置します。
大浴場のほかに、五つの名湯があります。
乳白色のにごり湯です。
男女別の露天風呂と大浴場になっています。
などがあり、さまざまな効果が期待できます。
交通アクセスは、空港からでは、新千歳空港?~ 登別東IC~登別温泉(約75分)。
JR登別駅からでは、道南バスで「登別温泉ターミナル」で下車。
徒歩10分。
兵庫県の有馬温泉は、歴史のある「日本最古泉」の一つです。
古事記や日本書紀にも記述があるそうです。
塩分と鉄分を多く含むため、赤色のお湯で「含鉄塩化物泉」、ラジウムを含む「ラドン泉」、炭酸を含む「炭酸水素塩泉」があります。
この「赤湯」が「子宝の湯」と呼ばれていて、赤湯にゆっくり浸かって体を温め、「子宝神社」に行くのが妊活の人気のスポットとなっています。
有馬温泉の子宝神社として、「湯泉神社」(とうせんじんじゃ)があります。
365段の石段の両側にある温泉街。
歴史は古く、万葉集にも記述があるそうです。
硫酸塩泉の「黄金の湯」とメタけい酸(天然保湿成分)単純泉の「白銀の湯」があります。
伊香保温泉は子宝の湯として有名です。
365段の石段を上ったところに、「伊香保神社」があります。
825年に創設されて、昔から子宝神社として知られているそうです。
神社から先に進むと、子寶屋という子宝まんじゅうを販売しているお店があります。
伊香保温泉の湯の飲泉所、伊香保温泉の露天風呂(公衆浴場)などが、子宝のスポットになっています。
子宝の湯として有名な日本まん真ん中温泉。
檜風呂、釜風呂、露天風呂、サウナが備わっている庶民派の温泉です。
長良川鉄道の「みなみ子宝駅」が温泉になっています。
近くには古くから知られている「子安神社」という子宝神社があり、駅の名前も神社に由来しているそうです。
景色もよく、駅の周辺には観光スポットもたくさんあります。
郡上八幡城、郡上八幡博覧館、モネの池などがあります。
温泉でリラックスすることは、妊活している体によい影響があります。
自然が多く、よい空気の温泉で、ゆっくりと体を温めてください。
体が軽くなって、ホルモンバランスが回復に向かうと、ストレスも解消していきます。
子宝温泉と言われる温泉は、女性特有のトラブルを改善する成分が含まれています。
妊活中の体には効果があるので、訪ねてみるのもリフレッシュになってよいと思います。
自分に合った、素敵な温泉を探してみましょう。