受精卵が生まれたとしても、体が疲れていたり、無理をしたりすると、受精卵の着床を妨げてしまう可能性があります。
普段の生活を振り返り、着床しやすい体づくりをしましょう。
こちらの記事では、日常的に気をつけること、着床期の過ごし方について詳しく解説していきます。
是非参考にしてみてくださいね!
女性の体の中で排出された卵子が男性の精子と出会い、融合して一つの受精卵が生まれます。
そして、7~10日間程かけて、その受精卵が子宮にたどり着き、子宮内膜に根を張ることを「着床」といいます。
受精から着床までの7~10日間を「着床期」と呼び、無事に着床すると妊娠が成立します。
妊娠週数の数え方は、最終月経開始日を「妊娠0週0日目」とするので、着床が起こる頃には妊娠3週目になっています。
月経周期が28日の方であれば、月経開始予定日の約1週間前後が着床の目安。
しかし、受精卵が生まれたとしても必ず着床するとは限りません。
着床期に体が疲れていたり、無理をしたりすると、受精卵の着床を妨げてしまう可能性もあるのです。
無事着床し、妊娠しやすい体にするには、規則正しい生活習慣が大切です。
普段の生活を一度見直し、着床しやすい体づくりを意識してみましょう。
食生活の乱れ、睡眠不足、冷えなどは女性ホルモンのバランスを崩し、妊娠に影響することがあります。
着床しやすくするために、日頃から心身ともに落ち着いた、規則正しい生活を意識することが大切です。
排卵後に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)は、体温を高める作用があります。
体温を高めて血行をよくすることで、子宮内膜をふわふわと厚くした状態にし、受精卵が着床しやすい環境を作るのです。
そのため、着床期には体を温めることが重要です。
冷えは卵巣機能の低下や血行不良を引き起こし、黄体ホルモンの分泌を妨げてしまいます。
入浴時はシャワーで済ませるのではなくしっかり湯船に浸かる、カフェインを摂り過ぎない、エアコンは適温にする、
体を温める食材を摂ってバランスのよい食生活を送るなど、体を冷やさないこと、温めることを心がけて生活しましょう。
着床しやすい体をつくるためには、栄養バランスの取れた食生活が大切。
特に、ビタミンEや亜鉛などは着床を助ける栄養素です。
積極的に摂取することで黄体ホルモンの分泌を増やしましょう。
ビタミンEが含まれる食材には、アーモンドなどのナッツ類・卵・のり・うなぎ・かぼちゃなど。
亜鉛が含まれる食材には、牡蠣・牛肉・煮干しなどがあります。
必要な栄養素を毎日食事だけで補うのは難しいこともあります。
そんな時はサプリメントを利用するのもオススメです。
喫煙は妊娠に悪影響しか与えません。
喫煙することで血行が悪くなり、着床しにくくなってしまいます。
また、出生児の体重減少の原因や自然流産・早産の原因となる可能性もあるので、タバコをすっている方は禁煙しましょう。
また、着床期の飲酒は少量であれば問題ないとされていますが、着床後は胎児に影響を与える可能性があるので控えるようにしましょう。
着床期には血行をよくするために、適度な運動をしましょう。
ウォーキングなどの有酸素運動やリラックス効果のあるストレッチやヨガなどがオススメです。
激しい運動は控えましょう。
朝日を浴びて深呼吸するのもオススメ。
幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が増えて、気持ちがポジティブになります。
睡眠中は子宮内膜が柔らかくなり着床しやすくなります。
また、排卵は夜間にされることが多いといわれれていますので、質のよい睡眠を十分にとるようにしましょう。
寝る前にストレッチやアロマなどでリラックスしたり、寝返りしやすい寝具を選ぶなど、寝心地のよい環境に整えることもオススメです。
24時間しか生きられない卵子と精子が出会い受精することは、とても奇跡的なことです。
しかし、せっかく受精しても、着床しなければ妊娠には至りません。
そこで、排卵から子宮内膜で無事に着床するまでの着床期、気をつけるべきポイントを見ていきましょう。
ただし、着床期だからといって、普段の生活のすべてに気を配る必要はありません。
神経質に考え過ぎるとストレスにもなってしまいますので、先ずは自分の生活を振り返り、出来ることから始めてみてくださいね。
女性がオーガズムを感じると子宮の収縮が起こります。
また、男性の精子にも子宮収縮作用のあるプロスタグランジンやサイトカインという物質が含まれています。
子宮収縮が着床の妨げとなってしまう可能性もあるので、着床期にはハードなセックスは控えるようにしましょう。
パートナーにも協力を得ることが大切ですね。
もし、セックスをする場合は、ソフトに行いましょう。
ストレスは妊娠に大きく影響します。
ストレスを感じていると、血行不良になったり自律神経のバランスが崩れて着床しにくくなってしまう可能性があります。
自分なりの心地よいリラックス法をみつけ、ストレスをため込まないようにしましょう。
適度な運動は、血行がよくなり、ストレス解消にもなるのでオススメです。
妊娠中はもちろん、着床期には薬の服用にも注意が必要です。
妊娠3週頃の着床期は、薬の影響をほとんど受けない時期とされていますが、妊娠を希望している場合、むやみに薬を服用することは控えてください。
体調を崩して薬を服用したい場合は、必ず医師に処方された薬を飲むようにしましょう。
また、持病がある場合は医師に相談してから服用するようにしてください。
胎児へのリスクを軽減するため、市販の薬であっても自己判断で服用することは避けましょう。
着床すると体内のホルモンバランスが変化します。
そのため、着床後に何らかのサインが体にあらわれる人も。
着床(妊娠)した場合、どのような兆候があらわれるのかを詳しくみていきましょう。
ただし、個人差があり、すべての人にあらわれる症状ではありません。
着床したかどうかを見極める際の参考にしてください。
卵子と精子が受精して受精卵が着床するとき、子宮内膜に絨毛(じゅうもう)と呼ばれる根をはります。
その際、絨毛が子宮壁を傷つけて出血することがあります。
この出血を「着床出血」といいます。
着床後、必ず起こるものではなく、着床出血の症状がみられる人は50人に一人くらいだといわれています。
着床出血は月経開始予定日の1週間前~数日前に起こることが多く、出血期間は1~3日、長くても1週間ほどです。
時期や期間が似ているため、月経と勘違いしやすいのですが、着床出血は月経よりも量が少ないのが特徴です。
色は個人差が大きく、茶色いおりもの状、薄いピンク色、真っ赤な鮮血などさまざまです。
激しい腹痛や出血が続くときは、医師の診察を受けましょう。
受精卵が子宮に着床するときに起こる痛みのことを「着床痛」といいます。
着床痛については医学的根拠はありません。
しかし、着床した時期に痛みを感じた経験があるという人は多いようです。
痛む場所は人によってさまざまで、チクチクするような痛みや、キューッと子宮が締め付けられるような痛みを感じることが多いようです。
「インプランテーションディップ」とは、高温期の10日前後に1~2日程度体温が下がる症状で、基礎体温をつけていることで把握することができます。
着床によるホルモンバランスの変化によって、一時的に体温が低下する現象で、妊娠の兆候である可能性があります。
着床しやすい体をつくるためには、日々の生活習慣が大きくかかわります。
食生活の乱れ、睡眠不足、冷えやすい生活などをしていないか、一度しっかり見直すことから始めてみてください。
心身ともにバランスの取れた生活をして、着床しやすい体づくりを意識してみましょう。