2018.08.09

不妊治療から妊娠を目指す、30~40代の方達が持つ悩みとは?

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不妊の検査や治療を受けたことがある人は、6組に1組程度です。

そのくらい不妊治療は珍しくなくなりました。

年々不妊治療を受ける人は増え続けており、多くは30代~40代です。

年齢が高いほど難しくなる不妊治療。

彼らの持つ悩みをみていきましょう。

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30~40代から始める不妊治療

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20代は社会へ出たばかりで、恋も仕事も大忙し。

少し落ち着いてから子供を持とうとのんびりしてしまいます。

そして仕事も落ち着きはじめた30代。

夫と相談して避妊をやめてみる人も多いでしょう。

しかし、避妊をやめたからといって、すぐに自然妊娠へつながるわけではありません。

高齢になるほど卵子の質と数は悪くなります。

悩んでいる暇はありません。

避妊をやめて1年たっても子供ができなかったら、少しでも早く不妊治療を開始してください。

年齢と不妊は密接な関係があるのです。

不妊治療のスタートが遅れる理由

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不妊治療は年齢が若いほど成功しやすいものです。

しかし、なぜ不妊治療をスタートさせる時期が「30代」や「40代」になってしまうのでしょうか。

そこにはこんな理由があります。

仕事を優先させてしまう

20代は社会に出たばかりです。

そのため慣れない仕事に追われてしまったり、仕事が楽しくて夢中になってしまう女性も多いです。

結婚するのはよいのですが、もしも妊娠したとなれば現在の職場で引き続き同じように働けるとは限りません。

仕事と育児の両立を考えると、

「もう少し仕事を楽しんでからにしよう」
「子供をつくろうと思えば、いつでも後からできるわ」

などと、子供をつくることを後回しにしてしまうのです。

年齢が高くなるほど、妊娠しづらい体になります。

20代のころから、仕事と子供どちらを優先させるのかをしっかりと考えておかないと、いつの日か後悔する日がくるかもしれません。

不妊に関する知識不足

実際に不妊治療を始めるまで、多くの女性は避妊を辞めれば簡単に妊娠するものだと考えています。

しかし、現実はそれほど甘くありません。

エステに通ったり化粧をすれば、外見は若く見せることができます。

しかし、体内の老化は着実に進んでいます。

女性は生まれたときに、卵子をすでに持っていてその数は増えることはありません。

そして月経とともに良質の卵子から順番に体外に放出されていきます。

年齢が上がれば上がるほど残されていくのは老化の進んだ、質の悪い卵となります。

その影響は35歳を越えると特に顕著となり、妊娠や着床率が低くなり、流産率が上がります。

また卵子の問題だけではなく、子宮内膜症やもともと卵巣年齢(AMH)が高いといった不妊の原因となるのも人それぞれです。

それらの知識がないまま、自然妊娠できると信じてすぐに不妊治療を始めないことも、不妊治療のスタートが遅れる原因なのです。

不妊治療をしている人が持つ悩みとは?

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不妊治療をいざ開始したとして、どのような悩みがでてくるのでしょうか。

不妊治療をしている人が抱える悩みをみていきましょう。

仕事と妊活の両立が難しい

不妊治療を始めてすぐに気がつくのは、仕事と妊活の両立の難しさです。

不妊治療は体内のリズムに合わせて治療を進めなければなりません。

体外受精で自己注射ができない場合には、10日間近く毎日病院に通い詰めて注射を打つ必要が出てきたりもします。

そして人気のある不妊治療のクリニックなどは、待ち時間3時間など珍しくもありません。

重度の不妊症治療になってくると、よほど不妊治療に対して理解のある会社でなければ、仕事を続けていくのが難しくなってきます。

どうしても外すことができない重要な仕事と、採卵日が重なってしまったらどちらをとるのか。

不妊治療と仕事を両立させている女性たちは、そのような悩みをみんな抱えています。

不妊治療中の妊娠報告がつらい

不妊治療は治療自体がつらいです。

体だけではなく、メンタル面できついものがあります。

何度も続く陰性の妊娠判定。

不妊治療は、治療したから子どもが授かるというものではありません。

そのため、終わりが見えないつらさがあるのです。

その中で高校以来の友人や、職場の後輩など、特に自分よりも後から結婚した人たちから妊娠報告を受けると、心にひどいダメージを負うことがあります。

直接いわれたわけではなくとも、年賀状の写真が赤ちゃんの写真だったりするだけでも涙が出ることがあります。

だからといって友人の中で自分にだけ妊娠報告がなくてもつらいので、どうにもなりません。

妊娠報告のつらさの原因は、お祝い事を素直に喜べない自分への自己嫌悪です。

自分が妊娠できるその日までは、親しい人の妊娠報告を素直に受け止められない自分と向き合うしかありません。

男性が抱える男性不妊の悩み

かつては子どもを授からない原因の多くは、女性だとされていました。

しかし現在では、不妊の原因の半数近くは男性だとわかっています。

男性不妊には、約90%だといわれる造精機能障害(無精子症、乏精子症、精子無力症)の他、後天的におこる精索静脈瘤や閉塞性無精子症などもあります。

また不妊治療は夫婦で行うものなので、検査のために採精したり、もしくは手術で精子を取り出したりしなければなりません。

女性に比べれば簡単なように思えるのですが、それでも精神的負担はかかります。

このように、男性も不妊に関する悩みを多く抱いています。

40代での妊娠を目指す人の、不妊治療おすすめブログ

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40代で不妊治療をしている人のブログを読むと、実際に治療をしている人の悩みや生活がみえてきます。

40代初産を目指す妊活ブログ

noco122さんの妊活ブログです。

最初にお伝えしておきますが、noco122さんは不妊治療3年をへて45歳で妊娠していらっしゃいます。

そのため妊娠中、出産後とブログが続いています。

もしもそのような記事を目にするのがつらい人はブログを開かないほうがよいでしょう。

不妊の原因は卵管閉塞と精子無力症。

顕微授精を繰り返し行い、流産も2度経験しています。

不妊治療と戦う日々が事細かく記載されていて、これから体外受精をしようかと考えている人は、記事を読めばさまざまなことを知ることができます。

また自分自身の体験だけではなく、これから不妊治療をする人に向けて人工授精や体外受精の解説もしています。

45歳で不妊治療を経て妊娠した人の実体験を読んでみるのもよいかもしれません。

アラフォー妊活は忍活!?不妊治療体験記

深刻な感じの不妊治療ブログよりは、もう少し気楽に楽しく読んでみたいという人は、こちらの「アラフォー妊活は忍活?不妊治療体験記」が向いています。

海原こうめさんが、40代での1人目不妊治療体験を絵も可愛らしく楽しい漫画にしています。

妊活スタートからタイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精とステップアップしていく様子も漫画で読めます。

医師との話や、自己注射、クリニックの治療や手術の様子を絵入りで見てみたい人は、ぜひ読んでみていください。

不妊治療でちょっとつらくなったときに、クスリと笑うことができるかもしれません。

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不妊治療を少しでも早く始めて妊娠しよう

不妊治療を始めたらすぐに妊娠できるわけではありません。

まずはなにが不妊の原因になっているところから調べ、タイミング法から体外受精へとステップアップしていきます。

また、体内リズムに合わせて採卵などを行い、採卵後は1カ月以上子宮を休ませるので1年で採卵できる回数は最大6回程度です。

子供が欲しいと思ったら、そのときから妊活をスタートさせてください。

1日でも早い治療が大切です。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。