2018.05.06

「着床したかも」妊娠検査薬の正しい使い方と注意点

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「着床したかも」と思ったら、妊娠検査薬を使用して妊娠を確認しましょう。

使用方法を誤ると、正しく判定されず妊娠の確認が遅れる場合もあり得ます。

妊娠初期はとても大切な時期なので、正確に判定することが大切です。

その後は産婦人科で受診して、子宮の状態を確認してもらいましょう。

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妊娠検査薬の正しい知識

妊娠検査薬を初めて使用するという人は、正しい使用方法を把握していない人が多いです。

妊娠の判定を高確率で行えますが、使用するタイミングが違っていては意味がありません。

妊娠検査薬を正しく使用するためには、仕組みや使用する期間を把握しておくことが大切です。

大事な妊娠初期に、無理をせず過ごすためにも、妊娠検査薬の正しい使用法を知っておきましょう。

妊娠の判定基準の一つになる着床出血について

着床出血が起こる原因

着床は、卵管を移動してきた受精卵が、無事に子宮内腔にとどまり、厚くなった子宮内膜に根を下ろし、子宮内膜と結合することです。

この状態で、妊娠が成立します。

着床のサインとして、全ての人ではありませんが、出血を確認する人も。

初めての妊娠の場合は、生理予定日よりも早い時期の出血なので、驚いてしまう人も多いですが、妊娠のサインとして、冷静に対応することが大切です。

受精卵は、胚盤胞の細胞壁の一部の厚くなっている部分に着床するため、その際に子宮内膜を溶かしながら結合していきますが、着床出血はこのときに起こる現象なのです。

しかし、出血を確認できない人も多く、中には、3日間続いたという人や、5日ほど続いて月経様出血と勘違いする人もいます。

着床出血でも個人差があって、生理と勘違いしやすいため、妊娠に心当たりがある人は、体を大事にする生活を心がけましょう。

着床出血は生理と勘違いされやすい

妊娠のサインとされる着床出血は、生理と勘違いされやすいです。

症状は個人差があり、出血量、出血の色、下腹部の痛みなど、いつもの生理と変わらないと感じる人は多いです。

しかし、いつもの生理と違って、体が重く感じることや便秘になる人もいます。

いつもの生理だと思って、普通に過ごしてしまう人も多いのですが、性行為をしたあとの生理は、もしかすると着床サインなのかもしれません。

心当たりのある人はいつもの生理だと決めつけずに、妊娠超初期症状も視野に入れて、体を冷やさずに過ごすことが大切です。

下腹部の痛みも超初期症状の一つで、熱っぽく風邪のような症状が表れる人も。

たとえ、妊娠ではなく通常の生理であっても、生理中は無理に体を動かさず、ストレスをため込まないように、明るい気持ちになれることを生活に取り入れましょう。

妊娠の可能性がある場合は、くれぐれも風邪薬などの薬品を使用しないようにして、体を守ることを心がけましょう。

着床出血がなくても妊娠している可能性がある

着床出血が確認できる人もいれば、出血を確認できない人もいます。

出血が確認できなかったとしても、妊娠している可能性は十分にあります。

そのため、妊娠しているかしていないかがはっきり断定するまでは、体を大事にする生活を続けましょう。

出血が確認できなかったという人も多いので、深く気にすることはありません。

受精卵が上手に子宮内膜と結合できれば出血も起きにくく、妊娠超初期症状も感じない人もいるのです。

ところが、一刻も早く妊娠しているかを確認したい時期なので、症状をサイトなどで調べてみると「出血を確認できた」という声も多くあります。

このような声を見ていると、出血していないので妊娠はしていないと判断してしまう人もいます。

しかし、着床出血はある人とない人がいて、症状も個人差があるということを、認識しておくことが大切です。

妊娠初期はとても大切な時期です。

妊娠していなくても、念のために体を大事にして、栄養をしっかり摂取しましょう。

妊娠検査薬の正しい使い方

妊娠検査薬の仕組みを知っておく

妊娠を確認するための手段として、妊娠検査薬を使用する方法があります。

正しく使用することで、妊娠の確認ができますが、間違った使用法で行ってしまうと、誤った判断をすることになります。

まずは、妊娠検査薬の仕組みを知っておくことが大切です。

一般的な妊娠検査薬は、尿中のhCG値が50mIU/mL以上の場合に陽性反応が表示され、50mIU/mL以下の場合には、反応しない仕組みになっています。

妊娠すると、この数値が上昇するため、尿で検査をする方法が判定確率が高いとされています。

商品によっては、99.9%の確率で判定できるというものもあり、価格も異なります。

ドラッグストアで購入できるので、確認したい人は利用をおすすめします。

妊娠検査薬をいつ使えばいいか

妊娠検査薬を正しく使用するためにも、使うタイミングが非常に重要になります。

使用するタイミングとしては、生理予定日の約1週間後、または性交渉があった日から3週間後からが、使用してよい期間になります。

50mIU/mLの濃度に達するペースには個人差があり、生理予定日の約1週間後が使用期間とされていますが、その前に使用して反応が出る人も。

生理予定日を元に検査薬を使用する場合は、自分の生理周期を把握しておくことが大切です。

周期が乱れている人や周期が遅い人は、通常の使用期間では、正常に判断されない場合もあります。

周期が遅い人は、生理予定日を元にするのではなく、性交渉の3週間後に検査してみましょう。

フライング検査では正確な判定はしにくい

フライング検査とは、妊娠検査薬の使用期間前に検査をしてしまうことです。

これでは、正確な判定はできず、妊娠検査薬も陰性になるなどして反応しません。

妊娠検査薬は、尿中のhCG値が50mIU/mL以上の場合に反応し、使用期間前は、濃度が規定以上に到達していない場合が多いです。

濃度の上がり方には個人差があり、早い人もいれば遅い人もいます。

使用開始期間前でも反応する人もいますが、使用期間前の検査では多くの人が陰性反応となり、フライングという結果に。

妊娠検査薬を正常に使用するためにも、ある程度の期間を置いてから使用すると確実です。

判定確率が99.9%でも、フライングでは意味がありません。

市販されているものは、1回1,200円~1,500円程と決して安くはなく、フライングすれば、検査薬の使用回数も増えてしまい、その分出費も増えることに。

正確に1回で判定するためにも、使用開始期限を守って利用しましょう。

妊娠検査薬の判定方法

陽性と陰性の区別の仕方

妊娠検査薬の判定方法は、一般的に検査薬に備わっている、ラインやマーカー線で判定します。

尿中のhCG値が50mIU/mL以上の場合は、陽性の枠にラインが表れ、陰性の場合は何も表示されません。

陽性の場合にのみマークが表示される検査薬が一般的なので、非常にわかりやすいです。

妊娠検査薬の先端に、リトマス紙のようなシートがあり、そこに確実に尿をかけることで反応します。

直接かけることが難しい場合、別の容器に取り置きしてから、そこに検査薬を入れるという方法でもよいです。

この場合は、容器が衛生的なものを使用すること。

確実に尿がシートに吸収しなければ、判定が不十分というケースもあるので、あせらずに行いましょう。

検査に失敗の場合やわかりづらいときは再検査を

市販されている妊娠検査薬は、非常に高い確率で判定ができます。

しかし、稀に失敗する場合や、判定がわかりづらい場合もあります。

尿の量が不十分である場合は判定できませんし、生理開始予定日の1週間後の使用でも、尿の濃度が不十分である場合は、ラインマーカーの判定がわかりにくくなります。

時間が経過して、蒸発線と見間違える人も。

妊娠確定となれば、はっきりとしたラインで表示されます。

自分ではっきりと判定できない場合は、3日後に再検査を行いましょう。

尿の濃度によっては薄く表示されたままで、3日後も変わらず同じ状態という場合もあります。

このような場合は、産婦人科で受診して確認してもらいましょう。

産婦人科では、エコーで確実にチェックでき、今後の指導を的確に受けられます。

陰性だが妊娠している可能性もある場合

妊娠検査薬には反応しなかった場合でも、妊娠している可能性もあります。

妊娠検査薬は、高い確率で正確な判定ができますが、陰性であっても可能性を捨ててはいけません。

検査後数日たっても生理が始まらない場合は、妊娠していることを疑ってみましょう。

産婦人科で受診しても、経過が早い場合は、後日改めて受診するようになります。

妊娠しているかどうかを、いち早く確認したい気持ちはわかりますが、あせる気持ちを抑えて冷静に行動しましょう。

生理予定日を、2週間以上過ぎても生理が始まらない場合は、陰性でも産婦人科で受診して、妊娠の確認をしてもらいましょう。

陽性でも正常な妊娠でない場合

妊娠検査薬で陽性反応が出ても、安心はできません。

子宮外妊娠、胞状奇胎でも妊娠検査薬に反応しますが、これは異常妊娠の一つになります。

化学的流産の場合でも陽性反応が出るので、確実に妊娠を確認するためには、産婦人科で受診することをおすすめします。

産婦人科に行く前のステップとして、妊娠検査薬であらかじめ結果を把握しておくこともよい方法です。

妊娠の確認ができただけでも、気持ちを落ち着かせることができます。

しかし、陽性でも異常妊娠の可能性もあるので、産婦人科で受診して、子宮内に着床しているかなどを確認してもらいましょう。

妊娠検査薬は正しく使うことで検査結果の精度を上げられる

妊娠を確認するために、ほとんどの女性が妊娠検査薬を使用しています。

初めて検査薬を使用する場合は緊張しますが、正しく使用することで、正確な判定結果が得られます。

大切なことは、使用するタイミングです。

フライング検査にならないように、使用開始可能日を確認してから使用しましょう。

また、陽性反応が出ても、正常妊娠しているかどうかを確認するために、産婦人科で受診するようにしましょう。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

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