「よもぎ蒸し」は美容大国・韓国で生まれた健康療法。
韓国では約600年もの古い歴史をもつ「よもぎ蒸し」は、体の老廃物を排出するデトックス効果に加え、多くの女性が悩む「冷え」の解消効果もあると、近年日本でも注目を浴びています。
妊活に良いとも言われている「よもぎ蒸し」ですが、具体的な効果やメリットについて知らない方も多いのでは?
今回はそんな「よもぎ蒸し」について、妊活への効果やメリットをご紹介します。
よもぎやハーブをお鍋で煮立てて水蒸気を発生させ、蒸気をかぶせるようにして置いた椅子にマントを着て座り、20分~40分間蒸気を浴びるというもの。
よもぎを煮るお鍋や椅子、蒸気を逃がさないように被るためのマントなど必要な道具もありますが、サロンでなくても自宅でできるのがよもぎ蒸し人気の理由。
よもぎ蒸しの効果は「老廃物の排出」「体の芯から温まることによる冷えの解消」「婦人科系疾患の改善」など。
韓国では産後の女性がよもぎ蒸しをすると産後の肥立ちがよいとされ、家庭でのよもぎ蒸しが普及したといわれています。
女性にうれしい効果が盛りだくさんのよもぎ蒸し。
ではいったい、妊活中の女性が取り入れることでどのような効果をもたらしてくれるのか、よもぎ蒸しを有効的に活用するにはどのような方法がよいのでしょうか。
人間にとって「冷え」は、身体にも悪い影響を及ぼす大敵。
とくに女性は、冷え性体質や低体温であると妊娠しづらいともいわれており、できるだけ身体は温めて高い体温を保つように心がけることが大切です。
卵子はもともと女性の体内で生成されており、年齢とともに生成された数が減少し、卵子も老化。
しかし、若いから卵子の質がよいというわけではなく、質を高める要因がなければ年齢に限らず質の低い卵子となってしまいます。
よもぎ蒸しで全身の血流をよくすることで卵巣の血流もアップし、血液がすみずみまで栄養を運んでくれます。
同時に老廃物の排出もスムーズになり、卵巣の働きが活発化、卵子が健康に育ちやすい環境となるのです。
内臓は血液を循環させることで働きを活性化させています。
体が冷えて血液のめぐりが悪くなると、温かさを保てなくなると同時に本来の働きを鈍らせることにつながるのです。
子宮も同様、「冷え」によって働きが弱くなり、せっかく精子と結ばれた卵子が着床しにくくなってしまうことも。
よもぎ蒸しは血液の循環を良くさせる効果がありますので、子宮にもよい影響を与えます。
効率のよく妊活をするならば、子宮を温かく保つことは必須なのです。
子宮の温度を温かく保ち、赤ちゃんが過ごしやすい環境を整えることで、赤ちゃんの健康的な成長につながります。
女性ホルモンには「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の2種類があります。
黄体ホルモンは受精卵の子宮へ着床する働きに欠かせないホルモンなのですが、「冷え」によって分泌が減少。
分泌が減少すると妊娠の確立も低くなるほか、お腹の赤ちゃんの成長にも悪影響を与えてしまいます。
妊活中や妊娠中、ホルモンの分泌が活性化する環境づくりは非常に大切です。
また、女性ホルモンはバランスを保つことで体調や肌を整えたりする働きもあるので、バランスが崩れると体調がすぐれなかったり、冷え性に陥ることもあります。
よもぎ蒸しがもたらしてくれる冷えの解消は、女性にとって非常にうれしい効果です。
心と体の関係はとても密接です。
いやなことがあったり、体調が悪かったり、ネガティブな感情や要因があると目には見えなくてもストレスが蓄積。
ストレスを溜めすぎると生殖ホルモンの分泌が悪くなり、妊娠にも影響を与えます。
ストレスが原因で不妊に陥ることも。
妊活中は普段からストレスを溜めないことが重要となりますが、よもぎ蒸しによって「冷え」を解消することで余計なストレスもなくなり、より妊活へ集中できる環境を整えてくれます。
ストレスフリーな環境づくりも妊活にとっては大切なことなのです。
よもぎ蒸しによって血流を活性化させ、体を温めることによってもたらされる効果は基礎代謝のアップにも関係があります。
基礎代謝とは生きていくために必要なエネルギーのことで、体温を上げることによってエネルギー変換の働きを促し、基礎代謝がアップします。
基礎代謝を高めることで体を動かすためのエネルギー変換が活発化するため、摂取して蓄積した栄養素がどんどん消費されるようになります。
この働きはダイエットや肥満予防にも効果をもたらしてくれるのです。
また、骨盤内の代謝が上がることで内臓の働きも活発になり老廃物が排出され、ホルモンの働きもよくなるので妊娠しやすい体づくりに効果があります。
よもぎ蒸しにはさまざまな効能があり、どれも女性にとってうれしいものばかりです。
しかし、一回よもぎ蒸しを実践したからといって効果がずっと続くわけではなく、せいぜい二日程度で効果はなくなってしまいます。
よもぎ蒸しは定期的に取り入れることで、継続した効果を得ることができます。
妊活に有効な効果を得るためには、最低でも週に1~2回の頻度でよもぎ蒸しを実践するとよいでしょう。
継続して効果を得ることで常に冷え知らずな体へ、そして妊娠しやすい体へと改善していくことができます。
また、体の不調や冷えによるストレスを解消することで、ストレスによる不妊も回避することができます。
よもぎ蒸しの定期的な取り入れで、心も体も温かな、ストレスフリーな環境を心がけましょう。
女性の体は月経周期があり、月経期・増殖期・排卵期・分泌期のサイクルで分かれています。
このサイクルは妊娠のためには必要不可欠なもので、「自分の体は今どこのサイクルなのか」を知ることは妊活にとって重要です。
しかし、体の中のことで見た目になにか変化があるわけでもないため、基礎体温の記録をつけることが月経周期のサイクルを知るために有効な方法です。
よもぎ蒸しは、排卵日前の「低体温期」に実施するのがベストです。
卵子は排卵日に向けて、低体温期に排卵の準備をします。
そのため、低体温期に妊娠に向けた体づくりを行うことが大切。
体を冷やさないようにし、ホルモンの働きを活性化させて黄体ホルモンの分泌を促すことは、質のよい卵子の生成へとつながります。
できることなら、妊活中に取り入れたい「よもぎ蒸し」。
材料や道具があれば、自宅でもできる健康療法ですが、準備や実施に時間がかかってなかなか取り入れられないという方も多いでしょう。
そんな方におすすめなのが「よもぎ蒸しパッド」です。
よもぎ蒸しパッドは材料をそのままに、手軽によもぎ蒸しと同じ効果を得られるように開発されたアイテム。
パッドを下着に貼るだけで骨盤を中心に体を温めてくれます。
「冷え」に悩む女性はもちろん、生理不順に悩む方や妊活中の方にも有効的です。
体を芯から温めることは婦人科系の悩みを解消してくれるほかにも、寒い冬の季節に体温を保ってくれる効果があるのもうれしいポイントです。
よもぎ蒸しパッドを上手に活用して、「冷え」に悩まない生活を。
近年、よもぎ蒸しは多くのサロンにも取り入れられ、専用サロンができるほどになりました。
よもぎ蒸しの効果を実感する声も多く、自宅で気軽に効果を取り入れられるようによもぎ蒸しパッドなどのアイテムも登場しており、注目度が非常に高くなっています。
「冷え」は女性が悩む多くの体の不調と関係しています。
よもぎ蒸しを取り入れることによる冷えの解消で、悩みやストレスから解放されることも期待できますし、特に妊活中の女性は常に体を温めて、妊娠しやすい体づくりを心がけたいところ。
よもぎ蒸しを活用して常に温かい体でいることを心がけ、やがてお腹に宿る赤ちゃんが居心地のよい環境をつくれるよう妊娠力を高めましょう。