遥か遠い昔から、東洋医学として行われてきた漢方治療。
漢方は、薬のような即効性はありませんが、その分、体に負担をかけることなく症状や体質改善を行う事が出来ます。
もちろん、妊活や不妊にも漢方はおすすめ。
女性ホルモンは20代半ば〜30代前半がピーク、その後40歳から急速に低下していきます。
それに伴いホルモンバランスが崩れると、さまざまなつらい症状が出てきます。
漢方薬は症状を引き起こしている「複数の原因」に効き、その場しのぎではない、根本的な不調の解決に役立つのです。
最近、原因不明の体調不良などを感じたことはありませんか?
身体の疲れや生理不順に、悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
その原因、もしかしたらホルモンバランスが乱れているせいかもしれません。
ホルモンバランスの乱れは、もちろん「妊娠しやすい体」を遠ざけます。
こちらの記事では、ホルモンバランスの乱れからくる症状別に、漢方薬の選び方をご紹介していきます。
自分にあった漢方薬を見つけていきましょう。
ホルモンバランスの乱れで起こる症状別に、漢方薬の選び方を紹介します。
生理は、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンの分泌変化によって起こります。
このホルモンバランスの変化がさまざまな症状を引き起こします。
生理の悩みとしては、PMS(月経前症候群)といわれる生理前のイライラや「肌があれる」「むくむ」「イライラする」「落ち込みやすくなる」など、その悩みによって、選ぶ漢方が異なります。
基本的には、血の巡りを良くして、身体を温める漢方薬を選ぶようにしましょう。
血を補う、血をめぐらす、ストレスの緩和など、これらのアプローチで不調を改善します。
女性ホルモンの分泌の低下による体のほてりや大量の汗、イライラや、よく眠れないという不定愁訴など、閉経前後に起こりやすい更年期障害はさまざまな症状を引き起こします。
血の巡りを良くして血の不足を補う漢方薬を選びましょう。
つらい不定愁訴は、漢方薬治療がもっとも得意とするところです。
漢方薬が使われる頻度も高い疾患の一つといえます。
自律神経失調症は、イライラ・めまい・耳鳴り・頭痛など、症状は人によってさまざまです。
鬱と間違われやすいので、注意してください。
血の巡りを良くして血の不足を補い、血の流れの異常を改善する漢方薬を選ぶようにしてください。
ホルモンバランスを整えてくれる三大漢方薬をご紹介します。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は身体を温めて血の不足を補ってくれます。
全身に大切な栄養を与え、水分代謝をよくすることで、余分な水分を排出してくれます。
冷え性・むくみ・生理不順・めまい・動悸・更年期障害・自律神経失調症などの症状が当てはまる方におすすめです。
▶【第2類医薬品】ツムラ漢方 当帰芍薬散料エキス顆粒 24包
加味逍遙散(かみしょうようさん)は、イライラやのぼせを抑えてくれる働きをします。
また、ただよっている気を巡らせて、身体のバランスを整えてくれます。
血の不足を補う、冷え・むくみ・生理不順・更年期障害・自律神経失調症などの症状に当てはまる方におすすめです。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)とは、シミや、身体の冷えに効果的とされています。
ただよった血を下半身まで巡らせてくれ、長期に服用できて、血の不足を補います。
にきび・冷え性・月経異常・むくみなどに当てはまる方にはおすすめです。
▶【第2類医薬品】ツムラ漢方桂枝茯苓丸料エキス顆粒A 24包
こちらは漢方薬ではありませんが、9種類の和漢植物成分と、4種類の妊活成分「葉酸・マカ・ザクロ・タンポポ」が一度に摂れる妊活専用茶です。
漢方独特の匂いが苦手という方でも飲みやすく、ミルクティーやレモンティーなどアレンジしても楽しめます。
身体の内側からの巡りアップや温活、妊活中の方におすすめの商品です。
また、個包装で持ち歩きにも便利なので、仕事場でのブレイクタイムにも最適のお茶です。
「この漢方薬は効果がある」と言われても、自分に合わない場合もあります。
漢方を飲む際の注意点を見ていきましょう。
「漢方薬は自然からできているから、ゆっくりと改善するもの」
と思っている方が多いのではないでしょうか。
漢方薬の中には即効性があるものもありますが、やはり数週間は飲み続けたほうがよいとされています。
しかし、あまりに長く症状が改善されない場合は、他の漢方薬に変えてみるのも一つの方法です。
副作用により、食欲不振や吐き気などの症状を繰り返す場合はすぐに病院へ行きましょう。
また、漢方薬でもアレルギーがおこる可能性があります。
信頼できる漢方薬局や漢方医の方とよく相談して購入してください。
漢方薬に頼るだけでなく、自分でできる方法も試してみましょう。
生活するうえで、食生活はとても大事な要素になってきます。
日々の栄養面を考えて、バランスよく献立を組みましょう。
ショウガなどの身体を温める食材を多く摂取して、身体を冷やさないようにしましょう。
また、規則正しい生活で、1日のリズムを安定させることによって、精神的にも落ち着いて過ごせます。
ストレスは女性にとって最大の敵です。
働く女性は仕事と家事の両立で、ストレスもたまりがちでしょう。
しかし、そのままストレスを放置してしまうと、大病につながる恐れもあります。
好きな趣味を見つけたり、休みの日には適度な運動を心がけましょう。
一日の疲れはできるかぎり、その日のうちにリセットしてください。
お風呂でゆっくり身体を温めたり、寝る前にマッサージをしたり、自分の身体と向き合う時間も大切です。
一人で責任を抱え込まないこともストレスの軽減につながります。
長年愛されている、小林製薬の「命の母A」を紹介します。
漢方医学では、身体の中に3つのバランスがあるとされています。
栄養や老廃物を正常に運ぶ「血」と、身体と精神のエネルギーになる「気」、身体に栄養を与えて不要なものを排せつする「水」です。
これらのバランスが乱れると、さまざまな体調不良が起こるとされています。
その内の一つが更年期障害です。
「更年期障害に効く」ということで、命の母Aを知った方も多いでしょう。
命の母Aには、13種類の生薬と11種類のビタミンが配合されています。更年期の女性ホルモン低下による、イライラやのぼせなどのさまざまな不調に対して、栄養のバランスを補ってくれます。
漢方薬は、個々の症状にあった処方がされますが、命の母Aはホルモンバランスの乱れによる幅広い症状に効くとされています。
三大婦人用漢方薬に使われている生薬を、バランスよく配合しているため、体内にある血液・気・水分をうまく潤滑してくれます。やる気がでない、のぼせなどの更年期の症状が和らぎます。
命の母Aは様々な生薬をエキスにせず、生薬がもつ自然の力を発揮するために、そのまま錠剤に詰め込んでいます。
さまざまな漢方薬がある中で、自分に合う漢方薬を見つけるのはとても簡単なことです。
自分が悩む症状に合わせて選んでみましょう。
漢方薬をうまく使うことで、乱れていたホルモンバランスが整いはじめます。
女性として常に美しく輝けるように、漢方薬と仲良く付き合っていきましょう。
漢方薬を上手に活用すれば、年齢を重ねることが楽しくなるでしょう。
ぜひ、あなたの妊活に漢方薬を検討してみてくださいね。