2017.12.07

妊活に効果的なツボ押し?セルフケアで妊娠力をアップさせよう!

ARTICLE

赤ちゃんを授かるために、妊娠しやすい体づくりをしたり生活リズムや環境を整えることを「妊活」といいます。

でも「妊活」といっても実際に何から始めたらよいかわからないという方もいますよね。

まずは手軽でお金のかからないツボ押しをしてみませんか?

妊活中のツボ押しに期待できる効果

生殖器を活性化させる

ツボの刺激には身体の調子を整える効果があるとされています。東洋医学では子どもは子宮だけでなく身体全体で作られるという考え方があるので、妊娠しにくい体質がツボ押しを行うことで改善に向かうと考えられています。

子宮の機能が低下していると健康な卵子が作られにくくなったり、卵子の状態が悪く妊娠しにくくなってしまいます。また、卵子が作られていても着床しにくくなってしまいます。

身体には子宮の血行をよくし状態を整えるツボや、生殖器を活性化させるツボがあり、不妊の状態を改善させる効果があるといわれています。

女性だけでなく男性の勃起障害にも効果があるようです。

冷え症の改善になる

「冷えは万病のもと」というくらい身体にとってよくないということはご存知の方も多いと思いますが、妊活中は特に冷えは撃退しなければいけません。

冷え性が肩こりや頭痛などの身体の不調や生理痛や子宮筋腫などの婦人科疾患、不妊の要因になっていることも多いのです。

ツボを押すことで血の巡りがよくなり身体が温まります。身体が温まると子宮やお腹が温かくなり冷え性を改善してくれる効果があるといわれています。冷え性が改善されると生理痛や生理不順に効果があるので、妊娠しやすい体質になっていきます。

また、冷えているとむくみやすくなり、余分な水分や老廃物で内臓の働きが悪くなります。子宮の働きも鈍くなりホルモン力が低下し妊娠しにくい体質になってしまいます。ですので、やはり冷え性は改善しなくてはなりませんね。

ホルモンのバランスが整う

女性ホルモンは子宮や卵巣から分泌されます。ストレスが溜まると自律神経の乱れやホルモンの乱れにつながり、血行を悪くしてしまいます。女性ホルモンのバランスが崩れると子宮や卵巣の働きに影響が出てしまいます。生理不順などは、脳が子宮や卵巣にホルモンを分泌する司令がうまく伝わっていないのが原因です。

そのため、妊娠力を低下させる要因となっているストレスは妊活には大敵です。ですが、日々の生活でストレスは溜まりがちですよね。

そんなとき、ツボ押しをすることでストレスの軽減や子宮の血の巡りを良くなりホルモンバランスが整えられます。また、ゆったりとした気持ちになり心身ともにリラックスできます。

受精卵が着床しやすくなる

着床し妊娠するまでにはさまざまな条件が必要です。着床するまでの順番は、排卵→卵子が卵管に吸い上げられる→受精→受精卵は成長しながら子宮内を進む→子宮内に着床、となります。この一連の動きが滞りなくスムーズに進むことによって妊娠が成立となります。

しかし、しっかりと排卵された卵子が精子と出会い受精卵が着床するとなっても、子宮の機能が低下していると着床しにくくなります。

ですが、ツボ押しにより冷え性が改善され、身体が温まり子宮やお腹が温かくなることで、子宮への血のめぐりがよくなり、ホルモンバランスが整います。

ホルモンバランスが整うとよい卵子が育ちやすくなったり、受精卵が着床しやすくなったりと妊娠しやすい体質になっていきます。

妊娠力をアップさせるツボ

下半身を温める三陰交

三陰交は「万能のツボ」といわれており、冷えや疲れをとるための代表的なツボです。子宮を活性化させ、女性特有の生理痛や更年期障害、冷え性に効果があります。女性だけでなく男性の勃起障害にも効果があります。

ツボの位置は内くるぶしの一番高い位置に小指を添えて、指4本上にあります。親指で骨に沿うように下から上に押し上げるように少し強めに押します。

押すときのポイントは、ゆっくり息を吐きながら押して、吸いながら離すことです。一度に3回くらい、3分程度を目安に行いましょう。力加減は痛気持ちいいくらいです。温めながら押すとよりよいですよ。入浴後などの体が温まっているときに行ったり、ドライヤーの温風や手のひらの摩擦で温めるなどの方法があります。

この三陰交のツボを押して痛かったりスカスカしているような感覚があれば子宮が弱っている証拠といわれています。すぐにでもツボ押しを始めることをおすすめします。

生理不順に効く気海

生理痛や生理不順、子宮疾患、頻尿、膀胱炎など、婦人科系や泌尿器科系の疾患に効果があります。また、冷えからくる便秘や下痢、腹痛や腰痛、女性には多いむくみなどにも効果的です。さらにはイライラやうつ病、不眠などの改善、自律神経を整えてくれる効果があります。

ツボの位置はおへそから指2本下のところにあります。最初から強く押さず、徐々に押し込めていきます。イメージとしてはお腹が1?へこむ程度位です。お腹にあるツボなので力強く押すことはおすすめできません。また、食後も控えた方が良いでしょう。

ツボを刺激するおすすめの方法は温めることです。カイロをおへそを中心にして張って温めるとおへそのまわりにある他のツボも一緒に温熱刺激を与えることができます。気海はお腹の奥の方にあるツボなので、じんわりと届く温熱刺激が有効だといわれています。くれぐれも直接お腹にカイロは張らないでくださいね。

ホルモン分泌を促す下垂体

足の裏にもたくさんのツボがあり、そのうちの一つが下垂体といいます。ホルモンの分泌を促しホルモンバランスを整えてくれる効果があります。女性ホルモンの分泌を正常にすることで、無月経や生理不順、卵子の質を上げる効果が期待できます。

ツボの位置は足の裏の親指真ん中にあります。親指や人差し指を使って10秒ほど強く刺激しましょう。ツボ押し専用の棒などの道具を使うことも効果的です。これを左右1~3分ずつゆっくり押します。食後すぐに行うことはおすすめできません。

ホルモンバランスが崩れると足の親指の腹が赤かったり押すと痛かったりします。無月経、生理不順がある方は下垂体のツボを押すとかなり痛いようです。ですが、ホルモンバランスが崩れていないと不思議なくらい痛くありません。下垂体のツボを刺激してみて痛いな、と思ったときはホルモンバランスが崩れている証拠だと思い意識的に刺激してみて下さい。

卵巣機能を回復させる卵巣点

卵巣の機能を整えてスムーズな排卵を促してくれるツボです。生理不順や卵巣の働きがあまりよくないときや、排卵がスムーズに起きないときなどに効果的です。また、骨盤内で滞った古い血を流してくれる作用もあります。

ツボの位置は耳たぶの真上、耳の穴の入り口付近にあります。耳の後ろに親指をあて人差し指を耳の入り口にあてて挟むようにして優しくマッサージをしたり、綿棒などで卵巣点を軽く押して刺激します。耳全体を1~2分程度揉むだけでも効果はあるようです。

妊活中のツボ押し効果を高めるポイント

低温期は毎日押すようにする

妊活をしていると基礎体温を測っている方も多いと思います。その基礎体温がツボ押しの効果を高めてくれるポイントの一つになります。

低温期とは生理開始日から次の排卵日までの期間となります。個人差はありますがだいたい36.7℃以下が目安となります。高温期とは排卵日から次の生理までの期間となります。だいたい36.7℃以上が目安となっています。

理想の基礎体温は「低温期から高温期までに移行する日数が2日以内」であり「低温期と高温期の差が0.3~0.5℃」で「高温期が12~14日」という3つの条件がそろっていると排卵がスムーズに行われ、卵胞も健康な状態だといわれています。

排卵期は排卵が起きる期間で低温期から高温期へ移行するときに急速に体温が低くなります。この頃に排卵が起こります。基礎体温を低温期と高温期がしっかりとある理想の形にすることは妊娠しやすい体を作るためにはとても重要なことです。

そのためには身体を温めることがとても大切です。ツボ押しを行うと体の芯から温めることができ、少しの間温かい状態が続くので身体を温めることが大事な排卵期までの低温期の時期にツボ押しを行い、スムーズな排卵、着床を促すことがポイントです。

もう一つのツボ押しを行うポイントしては「三陰交」のツボ押しは低温期に行うことです。「三陰交」のツボは子宮の働きが活発になりすぎて収縮してしまい、着床を妨げてしまう可能性があるので高温期になったらツボ押しはやめましょう。

体が温まっている時に行う

ツボ押しは入浴後や就寝前に行うのがポイントです。入浴後の体が温まり血行がよくなっているときに行うと、体の中の血液の循環をスムーズにし、リンパの流れがよくなるので、体の内側から温かくすることができます。入浴後は直後ではなく20~30分くらい経って、体が落ち着いた頃に行う方がよいでしょう。

就寝前にツボ押しを行うことで自律神経が整えられ、体がポカポカと温まります。リラックス効果を高めてくれるのでぐっすりと眠ることができます。おすすめは入浴後や就寝前ですが、日中の気が付いたときに行っても問題はなので、思い立ったときにツボ押しを行うとよいです。時間や場所を選ばないので取り入れやすいですよね。

夫婦でお互いにツボを押し合う

妊活中は日々の生活の中でのちょっとした夫婦のスキンシップが大切です。疲れていたり、イライラしていたりして触れ合うなんて面倒で嫌なときもあると思います。そんなとき、夫婦でお互いにツボを押しあうのはいかがでしょうか?

妊活中だからわざわざ触れ合わないといけない、スキンシップをとらなきゃ、と思うと少しためらいがあるときもあると思います。ですが、ツボ押しをきっかけにすると自然と触れ合うことができるし、ツボには疲労回復効果もあるので、お互いのリフレッシュにもつながりますよ。リフレッシュすることはストレスの軽減にもつながります。

妊活は女性だけが頑張ればうまくいくこともあるかもしれませんが、女性だけのことではなくパートナーの方との間の大事なことです。なかなか協力してほしいと伝えにくいことでもあります。そんなときにもツボを押しあうことはおすすめです。

ストレスが溜まるとホルモンバランスを崩して妊娠しにくくなる原因の一つです。そんなストレスを夫婦のスキンシップで解消できれば一石二鳥です。

ツボ押しをきっかけにスキンシップをする機会が増えれば夫婦の仲もよくなりそうですよね。

妊活中のストレスはツボ押しで解消しよう

妊活中にはストレスは大敵です。ですが、日々の生活の中で自然とストレスを感じていたり、お仕事をしていると疲れがたまっていてイライラしやすかったりすると思います。

ツボを刺激することで、妊娠しやすい体質に導いてくれます。また、心も体もリラックスすることができるのでストレスも緩和されます。少しでもストレスを感じたら手軽に行えるツボ押しで解消していきましょう。ツボ押しを日課にするとよいかもしれませんね。

妊活部編集スタッフ
この記事のライター 妊活部編集スタッフ

妊活部編集スタッフです。妊活に関するお悩みを解決するためのサポートをします。最新情報から妊活にまつわる情報を提供します。