2017.07.14

体外受精成功には「卵母細胞数」が重要と発表(スイス研究)

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7月2日から7月5日に掛け、スイス・ジュネーブで「第33回 欧州ヒト生殖医学会 (ESHRE 2017)」が開催され、卵母細胞の数が増加すると、正常な染色体数を持つ胚が生成される確率が高まると発表された。

発表したのは、ニューサウスウェールズ大学のクリストス・ヴェネティス (Christos Venetis) 博士。

◆ 正常な染色体数を持つ胚と女性の年齢

ニューサウスウェールズ大学の研究チームは、体外受精724サイクルを対象に、着床前スクリーニング(PGS)を実施したところ、卵母細胞より得られる胚の数(正常な染色体数)は、年齢の影響を受けたことが認められた。

34歳の女性では、卵母細胞5個から14個より、正常な染色体数である胚1個から2個が形成され、38歳の女性では、正常な染色体数1個から2個に対して、卵母細胞10個から24個を必要とした。

◆ 正常な染色体数を持つ胚と体外受精の成功率

体外受精の累積出生率は、卵母細胞数の増加に伴い、高まると言われる。

ヴェネティス博士は、正常な染色体数である胚は、一度の卵巣刺激にて妊娠に至る可能性が高いと説明する。
また、子宮への着床率が高く(60%)、流産率は低く(6%)、体外受精の成功率を高めると述べている。

卵母細胞数を増やすことで、正常な染色体数の胚が増加し、体外受精による妊娠や出産率の向上につながるという。
先行研究では、体外受精による妊娠可能性を最大限に高める卵母細胞数を8個から18個と報告している。

しかしながら、卵母細胞数が15個を超えた場合、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)であるリスクが高まる。

卵母細胞の標準数は10個から15個程度であり、卵巣刺激により卵母細胞を標準数に近づけ、卵巣反応を改善させることが重要であるといえる。

出典:http://www.news-medical.net/news/20170704/49/Japanese.aspx

妊活部編集スタッフ
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