不妊治療を続けながらも、養子縁組について考えはじめる人も増えてきています。
年齢的な問題や、金銭的な負担を考えると不妊治療を続けるよりも、養子縁組を視野に入れておくこともひとつの選択です。
今回は養子縁組についての知識や情報についてお伝えします。
自分の子供が欲しいと願う女性は多くいます。
誰でも自分と血のつながった子供を持ちたいと考えるのは自然ですが、不妊治療を続ける中で難しい状況となるケースもあります。
そんな中で、養子縁組を考えてみることもひとつの選択肢となります。
実際不妊治療を続けながら、養子縁組を決断した女性もおり、苦労と喜びが得られる生活を送っている様子が描かれたブログなどもあります。
養子縁組について悩んでいるのであれば、養子を受け入れる気持ちや、手段などについて知っておくとよいでしょう。
実際に特別養子縁組や里子を授かった人たちのブログは、とても参考材料となります。
特にどんなことからはじめてよいのかすらわからないときは、実際に経験のある人に聞くことが一番です。
実体験を綴るブログを読めば、養子縁組を考えている人も理解しやすいのではないでしょうか。
児童相談所経由で、特別養子縁組をされたご夫婦のブログです。
養子縁組を決意してから、申立てを経て特別養子縁組をされた経緯が書かれています。
非常に読みやすいブログであり、素直な気持ちや状態が伝わってくるブログです。
少しずつの成長を自身の言葉で綴られています。
特別養子縁組への経緯は、苦労もあり簡単ではなかったことがよくわかります。
そんなことを乗り越えて、今現在楽しくにぎやかな子育手に奮闘する内容を見ていくと非常に心が温まり、同じ思いを抱きながらこれから養子縁組を考える人におすすめのブログです。
不妊治療を諦め、里親登録をし双子の里子を受け入れたご夫婦のブログです。
里子から特別養子縁組を目指して子育て中の内容のブログで、周りの人にも養子であることを打ち明けるなど、里子を育てていくことによる悩みの支えになるポジティブな印象のブログです。
どちらかといえば珍しい双子の里子のケースの内容なので、養子縁組を考えている人にも参考になりやすいといえます。
そして、里子の状態から特別養子縁組を目指す経緯も参考になるので、一緒に応援をしながら学ぶことができるでしょう。
不妊治療を終了して特別養子縁組という選択をした家族のブログです。
不妊治療中のブログや、養子縁組を目指した道のり、はじめて養子として赤ちゃんがやってきた様子などが綴られています。
子育ての様子などが漫画で描かれたりするので、読み入ってしまう内容となっています。
特別養子縁組をして持つ悩みや疑問などがわかりやすく書かれているのも特徴です。
いろいろな苦労もある中、素直な感情を感じ取れる内容となっているので、難しそうな内容のことでも理解しやすい文章となっています。
不妊治療から特別養子縁組、そして子育てとすべての経験を知ることができるブログです。
不妊治療を諦めて養子縁組を考えることになれば、養子についての知識を持っておく必要があります。
養子といっても通常の養子縁組と特別養子縁組があります。
これらの違いや、養子縁組の結び方など知っておくべき知識についてお伝えします。
普通養子縁組と呼ばれる通常の養子縁組は、年齢に関係なく主に家や家族などのために養子とされるものです。
普通養子縁組は、養子に入った先の親と実親の両方と親子関係が残るのが特徴です。
養子縁組の手続きも、当事者の合意があれば成立します。
家の存続を目的とするものがほとんどなので、届け出により養子縁組が成立します。
養子の年齢制限はありません。
養親も、成人であれば独身でも可能となっています。
ただし、実子としては認められないので、戸籍上も養女や養子と記載されます。
実子として迎えることのできる特別養子縁組制度は、普通養子縁組とは違い実親との縁は切れます。
これは、養子という形ではなく自分の子供として育てたいという希望を叶えるためにできた制度です。
子供の福祉、利益を図るためのものとして作られています。
そのため、成立に対する条件が厳しくなっています。
縁組の手続きには、6カ月の試験養育期間と家庭裁判所による審判が必要です。
養子に迎える子供の年齢は6歳未満となっています。
・夫婦(どちらかが25歳以上)でなければならない
・養子は6歳未満
・実の両親の同意がなければならない
・父母の養育が困難で、子供の監督が行き届かないと認められたとき
特別養子縁組の結び方は、まず児童相談所のあっせん、もしくは民間団体のあっせんを受けることになります。
児童相談所のあっせんを受けるためには、里親登録をする必要があります。
児童相談所で行われる研修を受け、里親登録を終え、特別養子縁組見込みの子供がいる施設に通うことができます。
子供がみつかったら、交流を深めながら施設に通い、その後児童相談所の監督の元で家で預かります。
養育することに問題がなければ、家庭裁判所に特別養子申請の申し立てを行います。
申し立て申請までの期間は、おおよそ1年くらいとなります。
民間団体の場合は、比較的赤ちゃんのうちに預かるケースが多いのが特徴です。
民間団体の場合は、それぞれで違いがあり、費用に関してもばらつきがあります。
事前に必ず民間団体に確認をしておくとよいでしょう。
特別養子縁組と里子の違いはどんな部分にあるのでしょうか。
日本国内では、自分の親の元で暮らしたくても暮らせない子供達が予想以上にいるのが現実です。
保護を必要とする子供達に家庭を与えてあげるのが、養子や里子のシステムとなります。
それらにはどのような違いがあるのでしょうか。
里親制度とは、さまざまな事情により家庭での養育が困難な状況で受けることができなくなった子供達を、一時的に子供を預かって家庭で養育する制度のことです。
あくまで、実親が養育可能となるまでの期間預かることが目的となるため、里子と養親の関係は変わることはありません。
実親が養育可能となるまでの期間、里子を温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境で育てるための制度となります。
里子の成長をサポートするのが、里親の役目となり、基本的にはいつか実親の元で幸せに暮らすことができることを願うものです。
しかし里親となり、後々特別養子縁組を申請するケースもあります。
・養育里親:子供を生みの親の代わりに養育する。
・養子縁組里親:預かった子供と養子縁組を予定している。
・専門里親:子供が虐待を受けていたり、非行などで専門的な助けが必要な場合。
・親族里親:実親が亡くなったり行方不明になった場合、祖母や祖父や親戚が育てること。
里子の場合は、実の親との親子関係が継続します。
特別養子縁組の場合は、養親が親権を持つことができ、実親との関係は停止します。
里子の場合は、戸籍の上では実親との間に親子関係が残るので、相続権や扶養義務も実親にあります。
特別養子縁組の場合は、養親との間に親子関係が成り立ち戸籍上でも、実子として記載されます。
もちろん相続権や扶養義務も養親に移ります。
里親が迎えられる子供の年齢は、0歳~18歳となっており18歳で自立をするか、途中で実親の元へ戻るかの選択となります。
里親と特別養子の手当てはどのような違いがあるのでしょうか。
特別養子を迎える場合は、養育費や手当の支給はありません。
しかし、里親が里子を迎える場合は、養育里親で一人目月々75,000円、一人目以降月々36,000円の手当てが支給されます。
そして、養育費は一人につき月々50,000円の支給があります。
里親の場合は、いずれ実親の元に帰ることを目的としているため、一時的に養育してもらうという形になります。
そのため、手当や養育費が支給されるのです。
不妊治療をやめて養子を迎えた場合、失敗や後悔をしないためのポイントとはどんなことがあるのでしょうか。
まず、特別養子制度があるのは、子供がいない夫婦のための制度だと思わないようにして下さい。
親に育てられない環境にある子供のための制度であることを理解しましょう。
特別養子縁組であっても里親であっても、迎えた子供をごく普通の子として、ごく普通に育てることを心得ておきましょう。
養子であることをネガティブな気持ちで捉えたり、かわいそうな特別な子などという思いを持たないことです。
自分の子供として愛することで、お互いにかけがいのない存在となるでしょう。
養子縁組や里子を預かることは、人生の中でも大きな決断となります。
子供を育てるのには、経済的な余裕も大切です。
夫婦での生活レベルが、子供を受け入れる状態になっているかも大切です。
養子に迎えても、経済的な理由で夫婦の溝ができることは避けなければいけません。
なぜなら特別養子縁組制度を利用して子供を引き取る場合、離婚をすることができないからです。
養子縁組で子供を受け入れる決断の前にきちんと夫婦で話し合うことがとても重要です。
夫婦が同じ気持ちで養子を受け入れる覚悟を持つことで、幸せな家族となることができます。
養子縁組をすると決めた場合は、必ず納得するまでじっくり話し合いましょう。
理解したふりをしたり、「まあよいか、なんとかなる」などと安易に考えるのはやめましょう。
子供の幸せを願い、家族の幸せを願うことができる養子縁組を目指しましょう。
不妊治療をまだ諦めたくないと考えているのであれば、続けながらも選択肢のひとつとして養子縁組について知っておくのもよいでしょう。
もし、不妊治療を諦めて子供を持ちたいという思いが強いのであれば、養子縁組で子供を幸せに導くことも視野にいれてみてはいかがでしょうか。